カテゴリー別アーカイブ: コンフェデレーションズカップ

因縁の地ドーハはザックジャパンの世界への序章の地となるだろう

2013年6月4日、ザックジャパンは埼玉スタジアムにてオーストラリア代表との一戦、1点ビハインドからの後半ロスタイム、本田の気合のPKで1-1に追いつき、ワールドカップ2014の出場を決めた。

そして、11日、『ドーハの悲劇』で知られる日本代表因縁の地から、ザックジャパンは世界に向けて動き出す。同日、ワールドカップ予選イラク戦がおこなわれる。

ワールドカップ1994アメリカ大会の出場を目指す日本代表は、勝てば初のワールドカップ出場が決まる状況で、2-1のまま後半ロスタイムを迎えていた。しかし、ワールドカップに手が届いたと誰もが信じていたその瞬間、イラクのショートコーナーからのヘディングが日本ゴールの左に吸い込まれた。
役割を果たし、ベンチで見守る中山が倒れこむ、三浦知良が、ラモスが、柱谷が、井原が、・・・選手の多くは力なくピッチに座り込んだ。反撃も許されない時間帯での失点、それは、全ての希望が打ち砕かれた瞬間だった。

ワールドカップが最も近づいた瞬間であり、遠くにあった瞬間でもあった。

この試合は、深夜帯にもかかわらずテレビ東京史上最高の48.1%の視聴率を記録したという。

日本サッカーのワールドカップへの真の挑戦は、この一戦の悔しさから始まっている。

先人達の思いを載せて、今、ザックジャパンの狙いは『世界で勝つ』ことに他ならない。それは、因縁の地ドーハから始まる。

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ザックジャパン6月決戦招集メンバーは23日発表

ザックジャパンは6月4日から始まる6月決戦に先立ち、30日にブルガリア代表との親善試合を豊田スタジアムでおこなう。

6月決戦は、6月4日のワールドカップ予選オーストラリア戦から始まり、6月11日には同イラク戦、6月15日からはコンフェデレーションズカップ2013が開会する。コンフェデレーションズカップ2013では、15日にブラジル、19日にイタリア、22日にメキシコとの対戦が決まっている。

ワールドカップ出場決定がかかり、世界の強豪と相まみえる大会が控える6月は、2013年のザックジャパン最大の天王山となる。

5月30日のブルガリア戦から、コンフェデレーションズカップ2013までは、一連の長期代表合宿となる。

ブルガリア戦に先立つ代表招集メンバーが、6月決戦を戦うメンバーとなる。ブルガリア戦、オーストラリア戦の招集メンバーは、23日発表された。イラク戦、コンフェデレーションズカップのメンバーは別途発表される。

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ザックジャパン6月決戦、ポイントは層の厚さを作れるか

5月30日、ザックジャパンは6月決戦(ワールドカップ予選、コンフェデレーションズカップ)の前哨戦となるブルガリア戦に豊田スタジアムで臨む。

日本サッカー協会は、5月30日の試合に向け、欧州組17名に招集の可能性を示すレターを発送した。ブルガリア戦の招集メンバーは基本6月決戦にも招集されると思われる。

レターを送付した欧州組の選手は次のとおり。
【GK】
川島 永嗣(Sリエージュ)
【DF】
内田 篤人(シャルケ)、酒井 高徳(シュツットガルト)、酒井 宏樹(ハノーバー)、
長友 佑都(インテル・ミラノ)、吉田 麻也(サウサンプトン)
【MF】
長谷部 誠(ボルフスブルク)、細貝  萌(レバークーゼン)、清武 弘嗣(ニュルンベルク)、
宇佐美貴史(ホッフェンハイム)、乾  貴士(フランクフルト)
【FW】
香川 真司(マンチェスターU)、大津 祐樹(VVVフェンロ)、ハーフナー・マイク(フィテッセ)、
永井 謙佑(Sリエージュ)、岡崎 慎司(シュツットガルト)、本田 圭佑(CSKAモスクワ)

個人的にはあまり好きな種類の記事とならないのであるが、6月決戦を迎えるにあたり、ザックジャパンにとってネガティブな状況が揃っている。

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メキシコ代表ってこんなチーム?

6月15日からザックジャパンは2013年最大の注目となるコンフェデレーションズカップ2013に参加する。

同大会は、ワールドカップ前年に、ワールドカップと同じホスト国の元開催される。

コンフェデレーションズカップ2013はブラジルでおこなわれ、各大陸サッカー連盟の代表の強豪が集う。翌年のワールドカップに備え、ホスト国の環境に触れる機会であるとともに、ワールドカップ以上に密度の高い強豪国と対戦する貴重な大会である。

ザクジャパンは、グループリーグで、ホスト国ブラジルイタリア、メキシコと対戦することが決まっている。

この記事では、私なりの『にわか』な知識で恐縮であるが、『メキシコ代表ってこんなチーム?』と題して綴ってみたい。

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長友がコンフェデレーションズカップ出場に拘る理由

ザックジャパンのワールドカップ2014の出場が確実視される今、私は正直、長友が半月板損傷の手術を回避し、(先に帰国していた際に、自然治癒可能とのドクター判断もあったのだろうが、)自然治癒による早期復帰を願う気持ちがわからなかった。

手術をすれば、6月に控えるワールドカップ予選の2連戦と、その後のコンフェデレーションズカップの出場は不可能になるが、手術による治療こそが、こと半月板損傷という怪我の治療方法としては最適だと思うからだ。
仮に自然治癒の方法をとって、再び怪我を悪化させるようだと、次は手術することになるだろうから、欠場期間は長期化する。手術を勧め、万全な状態での来シーズン復帰を求めるインテルとの関係も難しくなるだろう。そこからセリエAでの来シーズンの活躍機会を失いかねない状況につながり、コンディションを保つことが困難になり、そのまま来年のワールドカップの時期を迎えてしまうという最悪のシナリオも見えてきてしまうのだ。

手術により、ワールドカップの出場を決めるピッチに立つことができないにせよ、コンフェデレーションズカップでのブラジル、イタリア、メキシコなどとの対戦機会を失うにしても、ワールドカップで力を発揮することが長友の最大の目的ではなかろうか。と、私は思うのだ。

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