カテゴリー別アーカイブ: コンフェデレーションズカップ

コンフェデレーションズカップ決勝からザックジャパンに見えてくるもの

日本時間7月1日、リオデジャネイロのエスタジオ・ド・マラカナンでブラジルVSスペインの決勝戦がおこなわれた。対戦相手の多くを圧倒してきたホスト国ブラジルと、現在FIFAランキング1位のスペインの対戦は、僅差の好ゲームが期待される好カードとして期待された。

しかし、試合結果はブラジル3-0スペインと大差となり、ブラジルは大会3連覇を達成した。

堅守速攻のブラジルに対し、スペインのパスサッカーはブラジルの前線からのハイプレスに苦しんだ。徐々にスペインがハイプレスを上回る早いパス回しを見せるが、バイタルエリアでブラジルの堅守に合い得点を奪えない。ブラジルはバイタルエリアでボールを奪っては、中盤を飛ばして効率良く速攻を仕掛け、フレッジ、ネイマールの得点により3点を奪った。・・・概ねそう言い表せる試合だった。

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ザックジャパンのコンフェデレーションズカップ2013総論

エスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピント

エスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピント

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日本時間23日早朝、既にブラジル、イタリアに敗戦し、リーグ敗退が決まったザックジャパンは、ベロオリゾンテにあるエスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピントでメキシコ代表と対戦した。

【疲労明らかなザックジャパン、エルナンデスにやられる。メキシコ戦1-2】
試合は、序盤、パスワークが光り、ザックジャパンのペースで進んだ。メキシコを押し込んでいたザックジャパンは、前半9分、ゴール前の混戦から遠藤の抑えの効いたミドルシュートに岡崎が触れ、ゴール左に決まったかに見えたが、微妙な判定のオフサイドによりビッグチャンスを逃した。
前半も中盤になるころから、ザックジャパンの運動量が落ちだし、メキシコがゲームを支配する展開となったが、試合を0-0で折り返した。
後半になると、更にザックジャパンは疲れが見え、運動量低下に伴い、パス精度を欠くことからのボールロストが目立つようになり、後半9分、左からのクロスに、マンチェスター・ユナイテッドで香川のチームメイトのエルナンデスがフリーで抜け出し頭で合わせメキシコに先制を許した。同21分にもフリーキックからエルナンデスに頭で決められ2-0となった。同41分、左サイドからのクロスを遠藤がつなぎ、岡崎が右足でゴール。ザックジャパン一矢報い1-2に。同アディショナルタイムには、エルナンデスが内田に倒されPKを獲得したが、これは川島がビッグセーブで見事に止めてみせた。
結果1-2でザックジャパンはメキシコに敗れた。『走り負けていては勝てない。』そう総論できる試合だった。そして、ザックジャパンのコンフェデレーションズカップ2013は3戦全敗で終わった。
しかしながら、イタリア戦でも見せていた、ザックジャパンのターニングポイントとも思える、高い位置の遠藤を起点としたパスワークによる攻撃は、疲れが見える前の時間帯に限れば、メキシコにも十分に通用していたことが成果と言える。

【コンフェデレーションズカップ2013グループリーグA結果】

順位 チーム 勝点 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点 点差
1 ブラジル 9 3 3 0 0 9 2 +7
2 イタリア 6 3 2 0 1 8 8 0
3 メキシコ 3 3 1 0 2 3 5 -2
4 日本 0 3 0 0 3 4 9 -5

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コンフェデレーションズカップ日本VSイタリアの意味

日本時間20日、ザックジャパンとイタリアの一戦が、レシフェのアレナ・ペルナンブーコでおこなわれた。

スペクタクルな展開となった試合の結果こそは、3-4とザックジャパンが敗れ、グループリーグ敗退も決まったが、この試合展開には見るべきものがあり、ザックジャパンにとってはおおいなる成果があった試合だったと言える。

前半、ザックジャパンはブラジル戦の敗戦を振り払うような攻撃を展開した。早いプレスでイタリアのボールの出しどころを消し、セカンドボールを殆ど拾った。そして、岡崎がPKを獲得、前半21分、これを本田がゴール右に決め先制、その後もゴールの匂いだたよう迫力ある攻撃を展開、前半33分、ゴール前の混戦から香川が華麗にターン、左足で見事なボレーシュートをゴール右隅に決め、2-0とイタリアを圧倒する展開となった。

このあとイタリアに1点を返されたが、2-1で前半を折り返した。

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悪童バロテッリとは:コンフェデレーションズカップグループリーグA:ザックジャパンVSイタリア

マリオ・バロテッリ

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マンチェスターCから巨額でACミランに引き抜かれたFWマリオ・バロッテリ

日本時間6月16日、コンフェデレーションズカップ2013開幕戦のブラジル戦で、ザックジャパンは0-3と良いところなく敗れた。

迎える同20日、ザックジャパンは更なる強豪イタリアとの対戦を迎える。

イタリアと言えば、伝説的にカテナチオ(かんぬきの意味)と言われる硬い守りで知られているが、今回のチームでは、その守りに加え、載せると怖いFWバロテッリを擁している。

17日におこなわれたイタリアVSメキシコでは、バロテッリは持ち味を発揮、相手DFと競りながら強引に前に出て右足を振り抜き、2-1の決勝点となるゴールを叩き込んだ。

バロテッリは、スピード、フィジカルに凄みがあり、更に調子に載せるととどまるところを知らないゴール・ハンターとなりかねない。”悪童”と言われる行いや性格から、調子に載せることを避ける必要がある要注意人物なのだ。

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コンフェデレーションズカップ2013グループAメキシコVSイタリア

コンデフェレーションズカップ2013AグループのメキシコVSイタリアは、日本時間17日、リオデジャネイロのエスタジオ・ド・マラカナンでおこなわれた。

試合は、FWマリオ・バロテッリの決勝ゴールによって、2-1でイタリアが勝利した。

これにより、グループリーグAの第1節終了時の順位は次のとおりとなり、ザックジャパンは最下位に沈んでいる。

順位 チーム 勝点 試合 勝利 引分 敗戦 得点 失点 点差
1 ブラジル 3 1 1 0 0 3 0 +3
2 イタリア 3 1 1 0 0 2 1 +1
3 メキシコ 0 1 0 0 1 1 2 -1
4 日本 0 1 0 0 1 0 3 -3

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