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マンチェスターCから巨額でACミランに引き抜かれたFWマリオ・バロッテリ
迎える同20日、ザックジャパンは更なる強豪イタリアとの対戦を迎える。
イタリアと言えば、伝説的にカテナチオ（かんぬきの意味）と言われる硬い守りで知られているが、今回のチームでは、その守りに加え、載せると怖いFWバロテッリを擁している。
17日におこなわれたイタリアVSメキシコでは、バロテッリは持ち味を発揮、相手DFと競りながら強引に前に出て右足を振り抜き、2-1の決勝点となるゴールを叩き込んだ。
バロテッリは、スピード、フィジカルに凄みがあり、更に調子に載せるととどまるところを知らないゴール・ハンターとなりかねない。”悪童”と言われる行いや性格から、調子に載せることを避ける必要がある要注意人物なのだ。
サッカーとは無縁の内容も含むが、バロテッリが”悪童”たる所以を紐解いてみたい。そこから、サッカーにおけるプレースタイルを導くためだ。
それは、プレー中、プライベートに関わらず、有名スポーツ選手としての資質に欠けるのではないかと思われるような事件を起こしていることからきている（先日のメキシコ戦でも決勝ゴールを決めた後で上半身裸になり、イエローカードを受けているが、これは些細な部類だ）。
【事件１】
途中出場する際にブーイングを浴びせられたバロテッリは、得点を奪うとゴール裏に向けて何かを叫んだ。そばにいたボヌッチがバロテッリの口をふさいだシーンは印象的だった。
イタリアの一部メディアは、バロテッリの唇の動きから、アイルランドサポーターに向かって、「お前ら、みんな、娼婦の息子だ」と言っていたのではないかと報じている。
【事件２】
マンチェスターでの交通違反ではシティ移籍後の9ヶ月で1万1000ユーロ（約130万円）の罰金と27回のレッカー移動を受け、バロテッリの愛車のマセラティは警察からマークされている。
【事件３】
深夜にバロテッリの自宅が火事となったようだ。幸いにもバロテッリにケガはなかったようで、ホテルで睡眠をとった同選手は、翌日の練習にも姿を見せている。だが、火事の原因は、バロテッリが友人と花火遊びをしたことにあるそうだ。
【事件４】
後半途中に出場したバロテッリだったが、そのプレーぶりに不満のサポーターは、同選手に対してブーイングと野次を飛ばした。これに対し、バロテッリも汚い言葉で言い返し、試合後にはユニフォームを地面に投げつけたのである。
【事件５】
イギリス『ピープル』が報じたところによると、マンチェスター・シティ在籍当時、バロテッリは練習場の窓から、下部組織の選手に向けてダーツを投げたという。
報道によると、バロテッリがダーツを投げた理由は「退屈だった」からだそうだ。
怪我人は無かったもののチームはこのトラブルを重要視しバロテッリに10万ポンドの罰金を課した。
【事件６】
トッティに「爺さん、お前は終わった選手だ」と罵り、蹴りを食らう。
以上は、極々一部のものであるが、まさに怖いもの知らず、思うがままの性格だ。そこが、スピードとフィジカルを前面に出した強引なプレースタイルに繋がっている。そして”思うがまま”が通らなかったときにすぐに”切れる”。わかり易い性格でもある。
しかしながら、スポーツ選手としてこれだけの資質に関わる事件を起こしているにも関わらず、ACミランが巨額のオファーで、マンチェスター・シティから引き抜いた実力が本物であることも間違いない。
ザックジャパンがどうバロテッリに対峙するかが、勝負を左右する可能性は高い。好きにやらせれば、バロテッリは、ザックジャパンを素直に笑うだろう。そうなれば、ザックジャパンは、ブラジルに敗れた以上の屈辱を味わうことになる。
長友も言うように、バロテッリを”切れさせる”、それが20日のVSイタリアのザックジャパンに求められる。
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