長友がコンフェデレーションズカップ出場に拘る理由

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ザックジャパンのワールドカップ2014の出場が確実視される今、私は正直、長友が半月板損傷の手術を回避し、(先に帰国していた際に、自然治癒可能とのドクター判断もあったのだろうが、)自然治癒による早期復帰を願う気持ちがわからなかった。

手術をすれば、6月に控えるワールドカップ予選の2連戦と、その後のコンフェデレーションズカップの出場は不可能になるが、手術による治療こそが、こと半月板損傷という怪我の治療方法としては最適だと思うからだ。
仮に自然治癒の方法をとって、再び怪我を悪化させるようだと、次は手術することになるだろうから、欠場期間は長期化する。手術を勧め、万全な状態での来シーズン復帰を求めるインテルとの関係も難しくなるだろう。そこからセリエAでの来シーズンの活躍機会を失いかねない状況につながり、コンディションを保つことが困難になり、そのまま来年のワールドカップの時期を迎えてしまうという最悪のシナリオも見えてきてしまうのだ。

手術により、ワールドカップの出場を決めるピッチに立つことができないにせよ、コンフェデレーションズカップでのブラジル、イタリア、メキシコなどとの対戦機会を失うにしても、ワールドカップで力を発揮することが長友の最大の目的ではなかろうか。と、私は思うのだ。



しかしながら、長友はザックジャパンの中心選手として、私が思う以上に責任感の強い男だったようだ。

特に、ブラジル、イタリア、メキシコという強豪との対戦が決まっているコンフェデレーションズカップには、自身が欠けてはならないという思いがあるのだろう。
ワールドカップ2014でのザックジャパンの最大の結果を引き出すには、その1年前にあたるコンフェデレーションズカップでベストのチームで強豪にぶつかった結果をフィードバックする必要があるからだ。ザックジャパンの各選手間でも、コンフェデレーションズカップの重要性は浸透しており、2013年が明けた当初から口々にそれを意識した発言が繰り返されてきた。
勿論、ブラジル、イタリア、メキシコに対して、個としてどこまで通じるかという興味もあるだろう。だが、大半はベストのチーム力で闘うことの必要性を考えているのではないか。

長友自身が、ドクター判断とは無関係に自然治癒の道を選んだならば、それは大きな過ちに繋がる『わがまま』と映る。しかし、ドクター判断や、なによりもザックジャパンの中心選手としての責任感に基づきリスクを覚悟した上での治療方法選択であるならば、それはザックジャパンへの『愛』と言葉は180°変わってくる。

9日に、インテルは長友の実践テストとなる練習試合を設定した。それで問題がなければ12日のジェノア戦に長友は出場するという。練習試合とジェノア戦のどちらかで問題が再発すれば手術となるだろう。全て問題なければ、ザックジャパンの6月の試合で長友がピッチに立つ可能性が出てくる。
自然治癒による半月板損傷の回復具合には不安が残る。しかし今、長友の心意気にかけるしかなさそうである。

2013年5月12日追記
インテルのストラマッチョーニ監督は、11日の記者会見で12日のジェノア戦での長友の先発を明言したようだ。
検査では良い結果が得られているといい、状態は良いようだ。同監督は、「フル出場できるかはわからないが、・・・起用しない理由はない。・・・」としている。9日の練習試合ではシュートを見せるなど、不安を感じさせるところはなかった。
更に、同監督は、「コンフェデ杯でも問題なく活躍してくれることを祈っている」と話し、復活後は代表招集を辞退させる考えがないことを示した。

2013年5月12日追記
セリエA第37節 ジェノアVSインテル・ミラノは12日、ジェノアのホームでおこなわれ、長友はフル出場した。軽快な動きで、強烈なミドルシュートを見せるなど、左膝半月板損傷からの復帰を印象付けた。
これにより、5月30日のブルガリア代表との国際親善試合、6月4日、6月11日のワールドカップ予選、6月15日からのコンフェデレーションズカップと、長期の代表合宿に長友が加わる可能性はかなり高くなった。


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