ザッケローニの超えねばならない壁

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ザックジャパンのアルベルト・ザッケローニ監督は20日、休暇のためにイタリアに帰国した。
家族との時間を優先するとしながらも、主にテレビ観戦で選手の状態を確認するとし、ザックジャパンの強化に思いを巡らせる時間が多いだろう。

代表チームを指揮するからには、好結果をめざすが故に、少なからず悩みをかかえている筈だ。この記事では、そんなザッケローニがどんな思いに考えを巡らせているかを推察し、私なりの回答を示したい。

ザッケローニの悩み

ザッケローニの考えるベストフォーメーション

ザッケローニの考えるベストフォーメーション

これが、現在ザッケローニが考えているベストフォーメーションだろう。しかしながら、このどの選手が替わっても、パフォーマンスの低下がおおむね大きいことが、ザッケローニの大きな悩みだ。
特に述べておきたい選手をピックアップすると、
本田は、このフォーメーションでの攻撃の中心的役割をつとめボールを収める。
前田は相手ディフェンスの視野から一旦消えるプレーが光っている。
岡崎は、クロスに持ち前のポジショニングの良さと思い切りの良い飛び込みで得点に絡む。使われるタイプとしては最高の選手であり、使うタイプの清武では、いくらクオリティが高い選手と言えども替えはきかない。
長友も勿論、ここに含まれる、無尽蔵のスタミナと抜群なスピードにより、局面を打開できる選手だ。
ゲームメイク/チャンスメイク能力に秀でる遠藤の替えがきかないことは、大きな問題として前々から騒がれている。

それと、意外と思われる方も多いかと思うが、今野だ。あれだけボールをさばけるセンターバックはいない。アジア最終予選第6節オマーン戦の先制点のシーンを思い出して欲しい。スルスルと上がって、長友に素晴らしいパスを出している。今野には高さが無いことを問題視する論調が多いが、高さはチーム全体の問題であり、今野を使うメリットは大きい。更に、放り込んでくるサッカーはレベルが低いチームに多く、ワールドカップでベスト8に入ってくるようなチームはあまり高さを生かしてこない。
世界レベルで見て最も実績がある香川については、(トップ下起用でないならば)コンディションの問題があれば、タイプが似ている清武を使うことにより、チームのパフォーマンスダウンを最低限にできることがまた、サッカーの妙でもある。
ともかくザッケローニとすれば、全員がベストのコンディションでワールドカップを迎えて欲しいと、強く望んでいるだろう。



以上の中で、ワールドカップが開幕する2014年6月時点を想定した場合に、前田,遠藤については年齢的な問題で現在のパフォーマンスをどこまで保っていられるかという懸念がある。前田については既に故障がちで、10月16日のブラジル戦では、試合開始から本田をワントップとして据えている。
ワントップとボランチがザッケローニの最大の悩みだと思うが、ザッケローニは「替わり得る選手が出て来ない」といった待ちの発言に終始し、結果的に固定的なメンバーとなっていることを批判するむきも多い。しかし、遂にザッケローニは、替わり得る選手を育てるべく動き出すようだ。来年2月6日のvsラトビアの親善試合と7月20日~28日の東アジアカップでは、新しい選手にチャンスを与える。特に東アジアカップは有望な若手主体でチームを構成するようなので、非常に楽しみだ。

相手を混乱させるオプションが確立できていない

ザックジャパン3-4-1-2案世界の強豪国と対等以上の戦いを見せるためには、突然戦術を変え、相手の混乱を引き出すことが有効だ。本来、そのためのシステムが3バックだったのではないか?賛否は大いにあろうかと思うが、私はその点を掘り返してみた。
スリーバックは3-4-3だけではなく、3-4-1-2という亜種も存在する。私は、今のザックジャパンのメンバーであれば、3-4-1-2を推奨したい。
3-4-3では、高い位置の3の中央の選手をワントップ的に高い位置に置くが、3-4-1-2では、写真のようにツートップよりやや低い位置に配置する。3-4-3であると、前田のようなFWを最前線に置き、サイドにはスピードのある選手を配置することになると思うが、そのサイドに本田の適正はあまり無いだろう。今のザックジャパンが3-4-3を導入すると、遅攻でこそ発揮される本田の力を有効に引き出せないが、3-4-1-2とすることにより、その問題は解消するのだ。
3-4-1-2は、ザッケローニがACミランを指揮して、セリエA 1998-99シーズンを制した際のシステムだ。当時は、そのフォーメーションの1のところにボバンを擁していた。ボバンのところに本田!うむ、かなりフィットするではないか。
勿論、より攻撃的な布陣であるが故に、守備面のテコ入れも考慮しなくてはならない。ボランチの守備力がより重要になるので、ともに攻撃的な遠藤,長谷部では荷が重いだろう。そこで、遠藤に変えてより守備的な選手(現状では細貝)を入れる。そのことにより、逆に遠藤を温存することが可能になり、遠藤出場時のパフォーマンスも更に向上する(前田はOUTで温存)。
更に、清武を4の右で有効に使うことができる。

以上は、勝手気ままな私見であるが、ザッケローニはどう考えているのだろうか。


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