タグ別アーカイブ: ザッケローニ

ザッケローニ監督ワールドカップ限りで勇退へ

ザッケローニ監督が、2104ブラジルワールドカップを最後に勇退することがわかった。ワールドカップの成績次第では、続投もあるという情報があった中、日本サッカー協会との間では既に勇退で合意されているようだ。ワールドカップはザックジャパンの本物の集大成となる。

当サイト『ザックジャパンの軌跡』も、同時にその役割を終える。最後に、ワールドカップを全力で追い、ザックジャパン発足以来戦ってきた、ザッケローニとサムライ達の歴史をネット上に止めるためにのみ存続することになる。

ザック、欧州視察に出発

12日、日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は成田発の便で欧州に旅立った。7月の東アジアカップで、Jリーグ組からの新戦力の発掘を手掛けていた同監督であるが、次なるは、東アジアカップには未招集だった欧州組からの戦力を探る。

10月には、11日のセルビア戦と、15日のベラルーシ戦が控えている。今回の視察は、その二戦で試す選手の見極めに他ならない。

ザッケローニは視察に際し、「細貝、マイク、乾、大津ら最近呼んでいない選手を重点的に見たい。」と、国内選手発掘期間には代表に召集していない常連組の視察を明言。宮市、久保、指宿ら若手についてもしっかりフォーローするとしている。

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ザッケローニ:コンフェデレーションズカップは勝ちにいく

「コンフェデは参加するために来たのではない。勝つために来た。けがやコンディションには気をつけろ」ザッケローニが選手に与えた言葉だ。

これは、目標順位を具体的に述べないザッケローニのいつもの表現であるが、その言葉から、ザッケローニの頭の中が、ブラジル、イタリア、メキシコと戦うリーグ戦のみで完結しているとはとうてい思えない。決勝トーナメントの戦い2試合を想定した言葉であることは容易に想像できる。

決勝トーナメントへの進出を果たせば、更にスペインなどの強豪との対戦が実現する。

しかし、まずはリーグ戦突破が不可欠となる。

試合開始時間、テレビ放送は次のとおり。
VSブラジル(日本時間16日4:00、テレビ放送フジテレビ系列3:45~6:00)
VSイタリア(日本時間20日7:00、テレビ放送フジテレビ系列6:50~9:00)
VSメキシコ(日本時間23日4:00、テレビ放送フジテレビ系列3:45~6:00)

この記事では、ブラジル、イタリア、メキシコの特徴を考える。

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本日ブルガリア戦3-4-3のメリット引き出せるか

本日、ザックジャパンは豊田スタジアムにてブルガリア代表との国際親善試合に臨む。この試合は、ザックジャパンのワールドカップ出場決定がかかった6月4日のオーストラリアとのワールドカップ最終予選の前哨戦となる(19:20キックオフ、TV:日テレ系19:00~)。

ブルガリア代表は、ワールドカップ欧州予選B組において、現在2勝4分無敗で、イタリアに次ぐ2位につけている好チームだ。
本番のオーストラリア戦に弾みをつけたい一戦であるが、油断ならない戦いとなることは必至だ。

ワールドカップ出場を決める一戦が間近に迫った限られた時間の中、それに時間をさくのは『今じゃないでしょ?』と思えてしまうような変化がザックジャパンに起きている。

それは、23日からのブルガリア戦、オーストラリア戦に向けた合宿の中で、3-4-3システムの確認が反復されていることである。ザッケローニの中では『今でしょう』という確信があるのかもしれない。ブルガリアという好チームを相手に『今でしょう』は実行される可能性が高い。

ザッケローニは、ACミランの監督時代に3-4-3システムで大きな成功を収めた指導者であることは良く知られているが、ザックジャパンにおいては、2011年11月15日の北朝鮮戦以来、3-4-3システムを封印し、4-2-3-1システムを主な布陣として現在までの成績(20勝4敗8分)に至っている。

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ザッケローニは何を選手達に詫びたのか

3月26日、ザックジャパンは引き分けでもワールドカップの出場が決定する試合で、ヨルダンに敗れた。

それは、平和な日本を揺るがすには十分なできごとだった。

その試合の後に、ザッケローニは選手達に異例の謝罪をした。「この試合でW杯を決められなかったのは自分の責任」と、潔いまでの行動に出たのだ。

その試合では、会場に時計がなく残り時間を選手達が把握していなかった。前半ロスタイムの失点などは、時間が分かっていれば全員をペナルティエリアに集めることもできた。更に、ヨルダン選手のザッケローニへの挑発や、ヨルダンサポーターからの相手FK時の川島や、PK時の遠藤へのレーザー照射などの妨害行為もあり、敗戦に繋がりかねない負の要因は他にもあっただろう。

選手はクラブに戻り、再び活躍を開始し、大きな敗戦の余韻も薄れつつある。そんな中で、ザッケローニの異例の謝罪の裏に何があったのかを考えてみた。
代表の監督というものは、結果論で叩かれがちであるが、この記事は「ザッケローニは何を選手達に詫びたのか」を客観的に述べるものであって、批判するものではないと断っておく。

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