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6月4日、ザックジャパンはワールドカップの出場が決まるオーストラリア戦に埼玉スタジアムで臨む（19:30キックオフ、TV朝日系列18:30～）。

3月26日、引き分ければワールドカップ出場が決まるヨルダン戦（アウェー、アンマン）によもやの黒星。本田、長友不在であったが、悔しい思いを味わった。

そして、本日6月4日、再び引き分け以上でワールドカップ出場が決定する大一番をホームの埼玉スタジアムに迎える。今、ザックジャパンは、怒涛のようなサポーターの後押しを得、初のホームでのワールドカップ出場決定を目指す。

オーストラリアは勝利が必須な一戦と追い込まれている。引き分け以下なら、ワールドカップ出場にイエローシグナルが灯るからだ。

一方、ヨルダンに敗れ、世界との戦いを視野に入れれば、これ以上の敗戦は許されないザックジャパン。

危機感と危機感のぶつかり合いの試合。激しい攻防となるのは必至だ。

今夜、残業しますか？・・・そんな場合じゃないでしょ？今夜の戦いから、ザックジャパンの世界での躍進が始まる。

本田、長友、香川の共演で必勝を期す
ワールドカップ予選で本田、長友、香川が共演するのは、実に昨年6月12日のワールドカップ予選オーストラリア戦以来だ。それぞれの負傷が交互し、彼らの同時出場がなかなか叶わないほどに、クラブで激しい戦いを繰り広げてきたのだ。
本田は、2月のラトビア戦以降、左足首の古傷悪化などの負傷に苦しんできた。長友は、今日の出場など不可能だろうと言われていた膝の半月板損傷の奇蹟の回復により戻ってきた。そしてヨルダン戦、ブルガリア戦と一人奮闘しながらも苦難の結果に喘いでいた香川に、欠場をもメンタルのパワーアップ機会だったと言う本田、長友が絡む。
本田が中央でボールを収め、マークを引きつけながらスペースと時間を造りだし、そのスペースと時間を香川が使う。あるときは本田が攻め上がった長友を更に走らせ、あるときは三人のトライアングルで相手を崩す。3人の絡む攻撃は、相手を凌駕することは明らかだろう。メンタリティ増した攻撃がどれ程の威力を発揮するかが楽しみだ。
ロングボールに活路を見出そうとするオーストラリアに対するピンチの芽を減らすという側面でも、本田、長友、香川の存在は極めて大きい。三人の存在により、オーストラリアがディフェンシブにならざるを得ない時間帯が増大するからだ。攻撃こそ最大の防御、よく聞く諺であるが、それが実現する。

本田は、志願してでもスタメンだろう
6月1日のCSKAモスクワがロシアカップの優勝を決めた試合、本田は復帰を果たし、代表に合流した。しかし、フェィジカル面の不安に加え、時差6時間の地からの移動を含む中二日の過密日程だ。そのことから、ザッケローニの本田起用には、（ベンチスタートを含めた）柔軟性のある決定がなされる可能性もある。しかし、本田は志願してでもスタメンのピッチに立つだろう。そして、自らが試合が決まったと判断する前にピッチを後にしようとはしないだろう。

それが、自らをザックジャパンの精神的支柱と捉える本田の意思だ。

今夜の放送は、テレビ朝日系列だ。キャスターを務める川平慈英氏に先んじて、「ワールドカップ出場決めていいかな？『いいんです！』」と言ってしまおう。

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