予てから、本田が欧州ビッグクラブへの移籍を熱望しているのは事実だ。度ある事の移籍願望に関する記者から質問には、「何度も同じこと聞かんといてください」などとと答えている。
ここ数年来、本田の周囲には、常にビッグクラブからのオファーがあるだろうとする噂が絶えなかった。
セリエA、イングランドプレミアリーグ、ブンデスリーガ、トルコリーグ等がそれだが、一向に実現しない移籍の噂は”エアギター”になぞらえた”エアオファー”なる言葉で表現されるような場面も見かけるようになった。
しかし、その中で交渉が進展し移籍合意直前まで至っていた例もある。セリエAラツィオは、2012年冬の移籍市場で本田の獲得に乗りだした。ラツィオの提示した条件は、移籍金1300万ユーロ(当時約13億円)で、3年分割で支払うのに加え、GKカリーソを譲渡するというものだったが、過去に分割払いが滞った経験を持つCSKAモスクワは、3年分割を飲まなかった。移籍成立目前と報じられていたにも関わらず、冬の移籍市場が閉じる2月1日を迎えてしまった。
そして今、再びセリアA発の本田移籍の可能性が現実味を帯びてきた。名門ACミランの獲得第一候補に本田が上がっているという。
こと本田の移籍話に関しては、これまで同様不確定な要素が含まれている。しかし、悪戯に”エアー”な話題を流すことには問題があるとも認識している。その意味で、暫くこの話題を避けてきたのだが、今現在の事実や報道をそろそろ整理しておこうと思った。