今季限りの引退を表明したファーガソン監督のホーム最終戦となるプレミアリーグ第37節のマンチェスター・ユナイテッドVSスウォンジー・シティは、12日、オールド・トラフォードでおこなわれた。結果は2-1でマンチェスター・ユナイテッドが勝利し、ファーガソンにホーム最終戦の勝利をプレゼントした。
この試合で香川真司は、右MFとして先発、途中トップ下にポジションを代えてフル出場した。それに対し、移籍を噂されているルーニーはこの日もベンチ外であり、勇退後もディレクターとしてマンチェスター・ユナイテッドへの影響力を持つファーガソンは、この試合でも自らの来季プランに基づく指揮を取ったように思える。
ルーニーと香川と言えば、最も印象的だった試合は、第28節のノーウィッチ・シティ戦だ。その試合は、香川がルニーのお膳立てによる2得点を含むハットトリックをマークした試合だ。
二人はこの試合で抜群の連携を示し、双方ともにマンチェスター・ユナイテッドにとって不可欠な存在であることを示したように見られていたが、それはファーガソンの中では『違う』が本音だったようだ。
「ルニーも香川もストライカーの背後で生きるタイプ」とファーガソンは二人を評している。シーズンを通じチームがコンスタントなパフォーマンスを発揮することを考えれば、ストライカーが多くのゴールを決める必要がある。ファーガソンが二人に求めているものは、二人の連携よりは、ストライカーであるファン・ペルシーとのホットラインだったのだ。