ザックジャパン豪州を食え

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豪州産牛肉

私の住む地域では、受験生の入学試験前夜、入学成就を祈念し、『とんかつ(勝つ)』を食べる験担ぎがある。
それは、ワールドカップアジア最終予選が始まった昨年6月に先んじて、ザッケローニが『よく準備した受験生が試験を迎える気分だ』と、自らの心境を受験生の気持ちに例えたこととある意味だぶってくる。

5月30日のブルガリア戦、フリーキックによる2失点と攻撃陣の不発により、私の中には一抹の不安が生まれた。カナダ戦、ヨルダン戦、そしてブルガリア戦と、ザックジャパンは3試合連続で相手フリーキックから失点している。しかも、ブルガリア戦に関しては2失点だ。そして、真の勝負となる6月4日のオーストラリアはブルガリアを上回る高さを持っている。

ザックジャパンにも危機感が広まっている。

今、それをカンフル剤にできるかが、勝負の分かれ目の一つになりそうだ。更に・・・



ザックジャパンの中心選手、長友と香川の『危機感』の捉え方について考えてみた。

結論を先に言えば、彼らの『危機感』の捉え方には差異がある。そして、その両方ともに今のザックジャパンに必要なものだ。

インテルというビッグクラブでプレーする長友は、本田と同様『目標はワールドカップ優勝』を公言している。本田不在のザックジャパンにおいて、自らこそが精神的支柱でなければならないという自覚が十分に伝わる言葉をブルガリア戦の敗戦後に発し続けている。
「今の代表には厳しさ、ハングリーさ、勝利に貪欲な気持ちが足りない。どれだけの選手が世界のトップを目指しているのか。W杯まであと1年しかないのに、このままだと手遅れになる」と、自らの危機感を表しつつ、現在のザックジャパンのメンタル面の不甲斐なさに活を入れている。

一方、本田不在の際に、常にその穴を埋める活躍が期待される香川は、「・・・強引に体を張る選手がいないと崩れない」と、クールに戦術面を振り返った。これまでに香川が最も輝いたドルトムント時代、トップ下香川の前のワントップには、必ず屈強なフィジカルを持つ選手がいた。名前こそ明かさなかったが、ザックジャパンで『強引に体を張る選手』とは、本田であることに間違いはない。香川は本田にラブコールする程に危機感に染まっているのだ。

「長友、香川ともに、流石はザックジャパンの中心選手」というのが、二人の危機感の捉え方に対する私の感想だ。
メンタル面が高揚しているならば、自ずと迫力を持ってゴールに迫り、集中力を持ってピンチの芽を刈り取る可能性は高まるだろう。
戦術面が確立されれば、流れるようなプレーにより、より多くのゴールを挙げることに繋がる。そして、なにも攻撃面ばかりではなく、危険な地域でボールを奪われるような部分も減ってくる。
即ち、メンタルと戦術の両面の充実は、勝つためには必須なことなのだ。しかしながら、メンタル面はさておき、予算次第では、世界中から戦術に合った特徴を持った選手を買うことさえ可能なクラブとは違い、代表においては日本人しか招集できないという問題がある。その中で、本田に代わり得る選手が居たのか?あるいは、集まる機会が限られる代表において、本田に代わる選手を育て得たのか?という問題がある。ザッケローニの選手固定云々と言うむきが多い中で、本田が無二であることは致し方なしと考えるべきだ。従って、オーストラリア戦では、本田の代表復帰と活躍が不可欠となる。

今のザックジャパンに必要とされていることを、誰よりも本田は感じている筈だ。

そして、危機感というカンフル剤が投与されたザックジャパンに、本田、香川、長友のトライアングルが形成された時、ザックジャパンは豪州を食うだろう。

私には、オージービーフを食して験を担ぐことしかできない。消費期限は6月4日だ。


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