宮市スター街道への復帰の道

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ベンゲルが認めた才能
 ベンゲアルにその才能を見出され、18歳にしてアーセナルと契約した瞬足アタッカーは、レンタル先のフェイエノールトでさっそくその才能を示し、順風満帆かに思えた。

プレミアリーグでの苦戦と負傷離脱
 ベンゲルの働きかけにより、代表経験がない宮市に、特例として英国就労ビザが発給されると、続くレンタル先のプレミアリーグ・ボルトンに移籍した。しかし、なんとかレギュラークラスの地位を得るものの、チームを降格から救うことができず、目立った結果も残すことはなかった。更に、プレミアリーグ・ウィガンにレンタル移籍すると、後半途中からの15分程度の出場を繰り返すという、言わば、チームの主力となる前段階のテスト期間中に、股関節や足首の故障を繰り返し、長期離脱していた。
 過大評価と囁かれ、プレミアリーグでの苦戦を目の当たりにはしていたものの、私は、アジリティを兼ね備え、最高速に達する時間も短く、100mを10秒8で走りきるという瞬足アタッカーに期待せずにはいられなかった一人だった。しかし、正直に言えば、ウィガンでの1試合を挟んだ計6ヶ月にも及ばんとする2度の長期離脱により、少なくともワールドカップ2014を目的地とすれば、宮市への期待がないに等しくなりつつあったことは事実だ。

長期離脱からの復帰・ワールドカップ2014間に合うか
 そんな折、2月23日のレディング戦で、宮市が復帰する可能性が報じられた。そこで、私の期待もふつふつと復帰しつつある。



 やはり、宮市には、若くして台頭して欲しいという願いがある。ネイマールしかりであり、才能豊かな選手は、若くして台頭している。メッシも20歳前には、バルサのトップチームでレアルを相手にハットトリックをマークするなど、すでに台頭しており、現在25歳の彼は円熟を続けている。
 そのような、スーパースターと似た道を歩むならば、宮市には、ワールドカップ2014で台頭し、ワールドカップ2018で円熟期を迎えて欲しい。

復帰後のウィガンでは高度な活躍が求められる茨の道となる
 今後の宮市のステップアップを語る上で、復帰後のシーズンの活躍は必須になるだろう。まずは、先発出場は有り得ないが、途中出場を得たならば、目覚しい活躍を示さなければならない。そして、スタメンをつかみ、そして何よりも、FWである以上、得点という結果を積み上げて、チームを降格から救うことが求められる。
 更に、それらの活躍が、ザッケローニの代表での序列を左右する。代表においては、香川のいる左を主戦場とする乾よりも、裏を取る仕事が求められる右の岡崎がむしろライバルだと見られる。岡崎は、代表切っての点取り屋であり、岡崎をライバルとし、レギュラーを勝ち取ることは茨の道であると同時に、クラブの戦いの中で、右でも高レベルのプレーを見せることも必要だ。

試合日時 ホーム アウェイ
2月23日24:00 第27節 レディング ウィーガン・アスレティック
3月2日26:30 第28節 ウィーガン・アスレティック リヴァプール
3月9日24:00 第29節 マンチェスター・シティ ウィーガン・アスレティック
3月17日25:00 第30節 ウィーガン・アスレティック ニューカッスル・ユナイテッド
3月30日24:00 第31節 ウィーガン・アスレティック ノーウィッチ・シティ
4月6日23:00 第32節 クイーンズ・パーク・レンジャーズ ウィーガン・アスレティック
4月13日23:00 第33節 ウィーガン・アスレティック スウォンジー・シティ
4月20日23:00 第34節 ウェストハム・ユナイテッド ウィーガン・アスレティック
4月27日23:00 第35節 ウィーガン・アスレティック トテナム・ホットスパー
5月4日23:00 第36節 ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン ウィーガン・アスレティック
5月12日23:00 第37節 アーセナル ウィーガン・アスレティック
5月19日23:00 第38節 ウィーガン・アスレティック アストン・ヴィラ

 ウィガンの次戦となる第27節から数えると、2012-2013シーズンは、12戦を残している。そこにザックジャパンの日程を重ね合わせ、宮市の代表復帰、定着、レギュラー争いの道筋を示してみることにする。
 まず、ザックジャパンの次戦は、3月22日のドーハで行うカナダ戦だ。この試合は、ワールドカップ2014の切符を取りにいく3月26日のヨルダン戦の前哨戦となる。3月26は、そのワールカップアジア最終予選第7節ヨルダン戦だ。
 そこまでのウィガンの日程は、第27節レディング戦、第28節リヴァプール戦、第29節マンチェスター・シティ戦、第30節ニューカッスル・ユナイテッドの4試合だ。恐らく、そのパフーマンスが優れていたとしても、この4試合くらいは、従来の途中出場となるだろう。この4試合のパフォーマンス次第で、ウィガンでのスタメンの地位に近づく可能性が出て来る。特に、マンチェスター・シティ戦で結果を残せば、大きく先が開け、3月22日、3月26日のザックジャパンに招集される可能性が高まる。3月22日と3月26日は中3日であること、3月22日は交代カードが6枚であろうことから、3月22日の出場も有り得、代表定着のアピールの機会も出てくるかもしれない。従って、ウィガンでのこの4試合が、負傷からのカムバックを成功させる大きな鍵となると見られる。
 
私が言いたいことは、要はチャンスは残されているということだ
 ここは、あえて最良のストーリーを述べておくとするが、最初の4試合がうまくいけば、残りの8試合は、2度の負傷離脱を帳消しにするだけでなく、プレミアリーグでの地位を築くことに繋がり、代表でのレギュラー争いの挑戦権を得るものとなる。
 5月19日にプレミアリーグのスケジュールが終了するが、それ以降、ザックジャパンは6月4日にオーストラリア戦、6月11日にイラク戦と、消化試合となる可能性のあるワールドカップ予選の2試合が控えている。この2試合は、代表定着の契機とできるかもしれないし、岡崎とのレギュラー争いにまで上り詰めることも可能だ。そして、6月15日、コンフェデレーションズカップを迎える。
 「(離脱中に)今後の試合や練習に向けて、より良い準備を学ぶことができた。それはこれから僕を助けてくれる。」と宮市は言う。離脱により、自己を見つめ直す機会は確かにあるだろう。才能を認めるが故に、結果が伴わないことを、過大評価と叩くむきが多いが、精神的にも大きくなった宮市が、より大きな大輪を開花させる期待が膨らんできた。
 


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