両雄並び立たせる!(その2:心の動き)

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苦悩する本田(最終予選第6節オマーン戦)

その1では、本田,香川の両雄を並び立たせることが、ワールドカップ本番に向けてのザックジャパンの目指すべき方向性だということを述べた。

その2では、本田,と香川のライバル関係やチームとして成果を上げるための葛藤といった心の動きを示す情報を紹介し、(いささか信憑性には不安を持つものの)彼らの心の動きから、二人の関係がどうなって行くのかを推察したい。尚、この記事の内容の真偽の程の判断は、懸命な訪問者の皆様にお任せしたい。



ワールドカップ最終予選第4節のイラク戦の前後で、本田からは明らかに心の変化が読み取れる。

その試合は9月11日であったが、イラク戦の前の8日の練習後には、「周りが自分に合わせてこい、と思うこともある」などと攻撃の中心として君臨する意志が込められた発言をしている。
試合後になると、恩師の星稜高校(石川県)サッカー部監督・河崎護氏に、「やっぱり(香川)真司がいないと厳しい。真司との連係を高めていかないといけないことを、改めて知りました」と報告している(イラク戦と言えば、香川が腰痛のため緊急欠場し、日本を良く知ったイラク監督ジーコの戦術により、マンマークが付き、本田が苦しんだ試合だ)。
これは、とても大きい。言葉は違えど「両雄並び立つ」ことの必要性を本田が感じたことは確実だからだ。
少し、イラク戦に話を戻して、本田以外の部分も書くと、遠藤にもマンマークがついた。イラクにとって二人にマンマークを付けることは攻撃面を考えればリスキーである。ツートップがストーカー役に徹するのだからあたりまえの話だ。そこで、香川もいたらどうだったろう?と本田は考えただろう。

一方の香川の方はどうだろうか。

同じイラク戦の前の時であるが、「ケースケにボールが入ったときにチームとして攻撃が形になっている。いいことではあるけど、それ以外にも形を作っていく必要がある」と自分も攻撃の核になることを誓う発言をしている。「真ん中でのキープやタメが作れている」と、攻撃のスイッチ役として本田の存在の大きさを認めた上で、「イラクは守備のスキがある。効果的な斜め方向への走りを意識したい」と、運動量を増やして相手守備陣を混乱させる動きをイメージし、「前を向いて動いた中でボールを受けるべきだし、そこが自分のよさ」と述べている。「斜めの走り」という表現を「真ん中に容赦なく行く」とか「トップ下を奪う!」といったような逸脱した解釈に変えてしまっているむきもあるようだが、あくまでも、与えられたポジションでチームプレーに徹する中で、最大限に自分の力を出すことにより、新な攻撃の形を日本代表にもたらしたいという趣旨を香川は述べていると思う。
香川のドルトムントでの偉大な功績の裏には、周りに生かされていたという背景があるのは事実である。そんな香川であるが故に、チームプレーの大切さは痛い程承知しており、その考えは一貫しており、勝つための連携は当然のことだ。

本田は、香川との連携を高めて行く、つまり、ホットラインを造って行くと言っている。そして、香川はそれに応じる準備ができている。今からホットラインとはどんな内容なのかが楽しみでしかたない。緊密な連携によるポジションチェンジだろうか?そうなれば、流動的なポジション取りが可能となり、今世間が騒ぎ立てているようなフォーメーション論は不要となる。臨機応変に本田と香川がトップ下に入れ替わるということがもし実現したなら、ザックジャパンには、本田の形に香川の形も加わることになるのだが。

私はしばし、二人の動向を見て行こうと思う。

【続く】


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