ザックジャパンコンフェデレーションズカップの狙い

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強豪ひしめく2013コンフェデレーションズカップ

2013年6月15日~6月30日にコンフェデレーションズカップ2013が開催される。開催国ブラジルと2010ワールドカップ優勝のスペインを筆頭に、イタリア, ウルグアイ,メキシコなど日本を含めた計8ヶ国が参加する。組み合わせ抽選は2012年12月1日(土)午前11時20分(日本時間同日夜10時20分)にブラジルのサンパウロで行われる。同抽選に参加のためザッケローニはサンパウロに渡った。
予選リーグはAとBの組に4チームづつに分かれるが、ブラジルウルグアイのどちらか、およびスペインイタリアのどちらかの2チームは必ず日本と同組になる。と言うのは、ブラジルは開催国枠での出場で、スペインは前回のワールドカップ優勝国枠での出場であるために、結果的に南米サッカー連盟とヨーロッパサッカー連盟の所属国が2ヶ国出場となり、同じサッカー連盟に所属する国同士は同じグループに組み込まないことになっているからだ。更にメキシコかアフリカサッカー連盟代表国(2013年2月10日に出場国決定)が同組になれば、ザックジャパンは全てが強豪の息する暇もないような厳しいリーグに組み込まれることになる。国の名前を見れば、ワールドカップのリーグ戦と比べても同等以上に困難な組み合わせになる。(結果は、ブラジル,イタリア,メキシコのA組となった。コンフェデレーションズカップ2013参照。開幕試合となるブラジルとの再戦をどう戦うのか、ザッケローニは祖国イタリアと如何に戦うのか、興味は尽きない。2012年12月2日追記)



ザックジャパンの狙い

今年の10月12日にはフランスとのアウェー戦を1-0で制し,10月16日には第三国ポーランドでブラジルに0-4と敗れた。この2試合では大きな収穫があったが、更に世界の強豪との対戦を積む必要があるとザッケローニは考えている。
狙いは二つある。
一つ目はメンタルだ。強豪と対する時に力が出ないという状態、つまり、ザッケローニ流に言えばシャイになるという部分を無くしたいだろう。戦う前から名前負けしてしまうことがあるのは何も日本人だけでは無いと思うが、ただでさえ強い相手に、初めから精神的なハンディを負っているようでは、良い結果を得るのは困難だろう。開催国ブラジルに対してアウェーでリベンジするといった大きな構想もザッケローニの理想としてはあるだろう。(開幕試合でのブラジル戦が実現する訳だが、ブラジルは既に学ばせてもらっている相手、次も学ぶという言い訳はできない。勝敗の如何は別としても、前回以上の結果が求められるのは当然だ。2012年12月2日追記)
二つ目は、更なる課題の発掘だ。10月の二つの対戦では、ディフェンス面で相手のスピードに乗った攻撃に付いて行けていない点と、攻撃面の決定力がまだまだ不足している点の二つの問題が発掘された訳だが。更なる強豪との対戦を通じて新たな問題点を探る。スペインなどは、突出したパスサッカーのチームであり、フランス, ブラジルともスタイルが異なるため大きな成果が期待できる。

ザッケローニ、ブラジル, スペインとの対戦を熱望

ブラジルとは10月16日に対戦している訳だが、戦術面であれ、個の部分であれ、その時点からどの程度修正できているかを見るには最適だろう。代表の各選手も課題をクラブに持ち帰っている。その成果を見ると同時に、開催国を相手にしたアウェーで対等以上の試合をすることにより、メンタル面でも優位に立つことが狙いだろう。
スペインの場合には、パスサッカーに対してパスサッカーで応戦して自らのパスサッカーの課題を見つけるのが狙いだろう。何といっても、現在のFIFAランキング1位のチームといい試合ができたならば、それは大きな成果になる。
対戦結果の如何によらず、コンフェデレーションズカップ終了の時点で、ワールドカップまでに1年近くの時間がある。大志をいだいてチャレンジし、問題点を修正するには適切な時期だ。

2013コンフェデレーションズカップに焦点を合わせた合宿を敢行

ザッケローニはなにもブラジル, スペインとだけ対戦したい訳ではない。イタリア, ウルグアイ, メキシコも強豪だ。「ブラジル, スペインとできるだけあとの方で対戦したい」と言っていることから考えられるように、イタリア, ウルグアイ, メキシコなどに対しては、同一リーグに入った場合には(勝負事である以上、どんな相手に対しても負ける気でやることは有り得ないが)本気で勝つ気でいる。そのためには入念な準備が実行されるだろう。コンフェデレーションズカップは6月15日~30日だが,事前の6月11日にはワールドカップアジア最終予選第9節のイラク戦(アウェー)と、更にその前の6月4日には同第8節のオーストラリア戦(ホーム)があるために、この二つのワールドカップ予選とコンフェデレーションズカップを一括りにした最長一ヶ月の合宿が行われるだろう。
もはや、この時期のワールドカップ予選は消化試合になることが濃厚と、他国にはない恵まれた環境にあるザックジャパンであるが故に、ワールドカップ予選を調整試合としてコンフェデレーションズカップに焦点を絞って来ることは、想像に難くない。そして、今回のザッケローニのブラジル訪問は、事前の合宿地視察も兼ねていることは言うまでも無い。


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ザックジャパンコンフェデレーションズカップの狙い」への4件のフィードバック

  1. gally gucci

    コンフェデでは選手のオプションとともに戦術的なオプションも増やしてほしいですね。
    清武・長谷部・高橋による3ボランチなどを試してほしいです。

    返信
    1. ノテータ 投稿作成者

      gally gucci様 こんばんは^^
      4-3-1-2の1が本田で、2の左が香川,右岡崎などはいかがでしょうか?
      清武と岡崎を同時に使えるのがポイントかと。

      返信
      1. gally gucci

        賛成です(^^)
        豊富な2列目の人材と各選手の持ち味を十分に活かすことができると思います。

        返信
        1. ノテータ 投稿作成者

          運動量豊富な長友擁する代表では、かなり攻守のバランスが高そうですよね。ときどき、長友と清武がサイドハーフのように動いて3-4-1-2のような陣形を造ったりすると、攻撃も厚くなりますし、相手は混乱しますね。

          返信

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