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UEFAチャンピオンズリーグは12日、決勝トーナメント1回戦2ndレグのシャルケVSガラタサライがシャルケのホームで行われ、日本代表DF内田の所属するシャルケは、2－3で敗れた。1stレグとの合計で、3-4となり、ガラタサライがベスト8に進出した。この試合に内田はフル出場し、1アシストを決めている。

内田は、ブンデスリーガ第25節のドルトムント戦で2アシストし、負傷からの復帰戦で、ドイツ誌『キッカー』と『ビルト』のベストイレブンに選ばれていたが、イタリア・スポーツ誌『ガゼッタ・デロ・スポルト』が、パリSGのスウェーデン代表FWイブラヒモビッチ、レアル・マドリーのポルトガル代表FW、C・ロナウドらとともに、週間欧州ベストイレブンに選出するなど、好調ななかの試合だった。

試合開始から圧力で上回ったガラタサライ

前半6分、ガラタサライはMFスナイデルとFWドログバが絡み、ドログバが内田との1対1から縦にしかけ、左足でシュート。10分にはドログバからのラストパスを受けたMFイナンが内田の前に体を入れてシュートするなど、シャルケを圧倒する展開が予感された。

先制はシャルケだった

FWクラース・ヤン・フンテラールを欠くシャルケは、攻撃の形を作れずにいたが、セットプレーから先制する。右CKからDFベネディクト・ヘーベデスが競ったこぼれ球をMFロマン・ロイシュテッターがゴールに蹴り込んだ。これで、二試合合計でシャルケの2-1となった。

シャルケの先制にもガラタサライペース変わらず

失点により、更に攻勢をしかけるガラタサライは、前半37分、左サイドから仕掛けたスナイデルが内田に倒されてFKを得ると、MFイナンが中央に流したボールをMFハミト・アルティントップがペナルティエリア手前から右足を振り抜き、ゴール右隅に突き刺した。同42分には、中盤でのインタセプトからの前線でのこぼれ球にFWブラク・ユルマズが反応し、スピードを生かし、シャルケのDFを振り切ると、前に出てきたGKの頭上にループシュートを決めた。これで、二試合合計はシャルケ2-3ガラタサライとなり、ベスト8進出は大きくガラタサライに傾く。

内田アシストもアウェー得点でガラタサライ優位動かず

アウェーゴール数で、ガラタサライにリードされたシャルケは、2点の追加が必要となった。後半に入り、徐々盛り返すシャルケは後半18分、ミドルシュートがクロスバー叩いた跳ね返りのセカンドボールをヘーガー、ファルファンとつないでプッキがシュートすると、1)2)GKが体を張って防いだこぼれ球をペナルティエリア内で内田が拾う。3)内田はフリーのMFミシェル・バストスを見つけると、パスし、4)バストスが左足ダイレクトで無人のゴールに叩き込んだ。この時点で、二試合合計はシャルケ3-3ガラタサライだ。

もう1点必要なシャルケは猛攻、しかしカウンターの餌食に

シャルケは後半40分、交代カードを2枚同時に切り、ガラタサライに対して猛攻を仕掛け、一方的に攻め立てたが、内田の右クロスのこぼれのシュートがGK正面を突くなど、得点に得点につなぐことができなかった。逆に、後半ロスタイムに、ガラタサライはカウンターからゴールし、二試合合計はシャルケ3-4ガラタサライとなり、残念ながら内田シャルケのCLベスト8はならなかった。

ガラタサライは強かった

2ndレグのガラタサライは強かった。1stレグでは、MFスナイデルがもう一つ機能していないように見えたが、今回そこはきっちり修正されており、FWドログバとともにシャルケに大きな脅威を与えていた。MFイナンや、MFハミト・アルティントップなど、スナイデル、ドログバの他にも良い選手が揃っている。ガラタサライは、CL準々決勝以降の台風の目となる可能性を持ったチームだ。

課題は見えたが冷静だった内田
ドログバを抑えきれない場面があったなど、課題もあるが、アシストについては非常に冷静だった。他の攻撃でもファルファン、バストス、内田、ドラクスラーは、ガラタサライの守備を混乱に陥れて攻撃面でも貢献していた。
この敗戦を内田は、「楽しい大会が終わってしまった」とコメントし、肩を落としたという。しかし、敗れたとは言え、内田の評価を更に高める試合だった。

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