ザックジャパン新戦力の序列(9月6日グアテマラ戦時点)

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長居スタジアム

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大阪長居スタジアム

キリンチャレンジカップ2013が6日に行われ、大阪長居スタジアムでザックジャパンとグアテマラ代表が対戦。ザックジャパンは、本田圭佑、工藤壮人、遠藤保仁が後半に得点し、3-0で6月11日イラク戦以来、実に8試合ぶりとなる完封勝利を収めた。

この試合では、ザックジャパンは前線からのプレスで追い込み、グアテマラからボールを奪い、攻撃につなげるシーンが目立つ、前半から大きなピンチを招くことは無く、ゲームを支配。ワントップで先発した大迫は、冴えた動きでボールを収め、グアテマラの脅威となった。積極的にシュートを放つが、最後の精度を欠き、前半はスコアレスとなった。
後半に入り大迫に代り柿谷、清武に代り本田が出場。トップ下に本田が入り、香川は左に回り、従来ポジションの4-2-3-1となった。そして後半5分、長友が左からクロス、ニアに詰めた柿谷が相手を引きつけると、ファーサイドからフリーで本田が頭で合わせ先制。後半20分すぎ、岡崎に代った工藤が、右からのショートコーナーを受けた長谷部のスルーパスを受けた香川からのクロスをつぶれながらゴールに押し込み2点目を奪った。後半31分、ゴール前でFKを得たザックジャパンは、遠藤が直接狙い、相手の壁に当たったボールはコースを変えながら、ゴール右に吸い込まれた。
試合を通じて、グアテマラの攻撃はザックジャパンのプレスにより事前に芽を摘まれた。ザックジャパンにピンチらしいピンチが訪れることはなかった。



7月の東アジアカップから、来年のワールドカップに向けた新生ザックジャパンの模索が始まった。この試合でも東アジアカップでの活躍が新たに認められた選手が含まれている。その選手は次のとおりだ。

柿谷曜一朗、大迫勇也、工藤壮人、齋藤学、森重真人、青山敏弘、山口螢

このグアテマラ戦を終え、ザックジャパンの中での彼らの序列を考えてみたい。

◆スターティングフォーメーション

       大迫
  清武   香川   岡崎
    遠藤   長谷部
長友  吉田 森重 酒井高徳
       西川

チームの背骨、センターラインに大迫、森重の2名の新戦力をスターティングメンバーとして据えることは、従来のザッケローニからは考えられないチャレンジングなものだ。ワントップの大迫はボールが収まり、ゴール前で常にポジショニングが良く、相手に脅威を与え、組み立て面でも絶妙なタイミングで降りてきていた。シュート意識も高く、惜しくも得点は得られなかったが、十分に及第点と言える。香川のトップ下との相性も、大迫は強さがあるので、香川が仕事をするスペースを造るという部分で、柿谷よりも良いだろう。森重は、対人の強さ、吉田とのコンビでの繊細なラインコントロール、インターセプトしてからのビルドアップでおおいにザックにアピールした。少なくとも、ザックジャパンの準レギュラー以上の位置を築いたと評価したい。
 
◆後半開始時フォーメーション

      柿谷
 香川   本田   岡崎
   遠藤    長谷部
長友  吉田  森重 酒井高徳
      西川

後半開始から柿谷、本田を投入。柿谷は大迫との比較が目的だろう。二人の投入で明らかに攻撃のアイデアは増えた。本田、柿谷のパス交換によりゴールのイメージが見えてきた。柿谷は、相手CKからのカウンターのボールをハーフライン付近で受けると、前を向いて一人でドリブルでスピードにのってボールを運んだ。これは強豪相手の場合に非常に有効な彼の特徴だ。
更に、本田との連携面では、大迫をリードしている。本田が君臨していくうえでは、柿谷が大迫を一歩リードと見ることができる。
後半途中で岡崎に代り工藤が出場したが、香川の折り返しをゴール前に詰め、つぶれながらゴールを決めた。その後もゴール前のチャンスに顔を出し、そのスタイルは、岡崎に通じるものである。少なくとも、岡崎のバックアッパーの位置には達している。今後は岡崎とレギュラーを争うかもしれない。
試合後、本田は工藤と柿谷を引き合いに出し彼らに合格点を与えている。「・・・工藤(壮人)もああいうふうに結構Jリーグでも点取っていると思いますけど、代表でも取りますし。曜一朗に関しても点は取れなかったものの、非常に収まりますし、ようやくこういうタイプの1トップのプレーヤーが出てきたなという感じはします。今まで日本代表のFWは割と両極端だったというか、デカくてもあまり足元を得意としないプレーヤーだったり、その逆ですごく足元はうまくても、前で得点を挙げられない選手だったりとか。曜一朗はすべてを兼ね備えているかなと見ていて思いますね。・・・」あからさまに他の選手を表現するところが、物議を醸すが、本田の目からは、二人は代表に定着したと映っている。

◆柿谷曜一朗、大迫勇也、工藤壮人、齋藤学、森重真人、青山敏弘、山口螢の現在までの序列

異論はあろうかと思われるが、私なりに『少なくともこれくらいは』という考えで序列をつけてみた。

【ワントップ】
柿谷 ≧ 大迫 = 豊田 > 前田 > ハーフナー・マイク

【セカンドトップ】
岡崎 ≧ 工藤 > 齋藤

【ボランチ】
遠藤 > 青山
長谷部 > 山口

【センターバック】
吉田 = 今野 ≧ 森重 > 栗原 > 伊野波

◆新戦力発掘の成果

ワントップでは、柿谷、大迫、豊田という3選手が、従来の常連選手を凌ぐ働きを見せつつある。現状では、柿谷ともう一人を召集していくことになろうが、大迫なのか、豊田なのかという、ザッケローニにすれば嬉しい悩みにまでなってきている。
工藤は岡崎とプレースタイルが酷似している。ベスト16やベスト8を目指すには、険しい日程を勝ち抜く必要があるワールドカップでは、選手層を厚くする存在は心強い。齋藤も期待できるが、欧州組の中での出場経験がないために、現時点までは高い評価は与えられない。
もっと大きいのは、ここのところ守備崩壊云々と言われたチームにあって、このグアテマラ戦での森重の完璧なプレーだ。代表経験値差から、簡単に今野らと=は付けられないが、更に信頼性を高めていく可能性は高い。

◆ザックジャパンの課題
現在のところ、遠藤、長谷部のバックアッパーとして、それぞれ、青山、山口を想定している。しかしながら、現状で(実績も含めると)力の差があり、青山、山口の更なる台頭が期待される。攻守の要になるボランチだけに、険しい日程を勝ち抜くには、選手層の厚さを実現したい。


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