ブラジルに完敗(コンフェデレーションズカップA組リーグ戦)

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エスタジオ・ナシオナル・デ・ブラジリア

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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ザックジャパンが開幕戦に望んだエスタジオ・ナシオナル・デ・ブラジリア

コンフェデレーションズカップ2013はブラジルで開幕し、ザックジャパンは日本時間16日、その開幕試合となるホスト国・ブラジル戦にブラジリアのエスタジオ・ナシオナルで臨んだ。

ザックジャパンは、前半立ち上がり、後半立ち上がりに失点すると、後半ロスタイムにも失点し、0-3と完敗した。

ザックジャパンにとって、コンフェデレーションズカップの目的は、世界の強豪に勝ちにいくことであった筈だが、昨年10月のブラジルとの対戦(0-4)同様に、世界との差を見せ付けられる結果となったと言わざるを得ない。



【日本代表スターティングフォーメーション4-4-2】

       岡崎
     本田
香川          清武
   遠藤  長谷部
長友          内田
   今野   吉田
     川島

【ブラジル代表スターティングフォーメーション4-2-3-1】

       フレッジ
ネイマール  オスカル    フッキ
  ルイスグスタボ パウリーニョ
マルセロ       ダニエウアウベス
 ダビドルイス チアゴシウバ
   ジュリオセザール

【試合概要】
前半3分、左サイドからマルセロがロングボールを送ると、ペナルティエリア付近でフレッジがマイナス方向に胸で落とすと、フリーのネイマールがゴール正面のペナルティエリア手前から豪快なボレーシュートをゴール右隅に突き刺した。ザックジャパンの守備の側面から見ると、最も危険なバイタルエリアへのロングボールに際して、ストライカーをフリーにしていたという大きなミスから生まれた得点とも言える。
ザックジャパンは6分、約30mの距離から本田が直接FKを狙う。縦回転をかけ、GKの手前でワンバウンドさせたボールはGKジュリオ・セーザルが前に弾いたが、これに詰める選手がいなかった。9分には、中盤で本田がボールを奪い、ドリブルで持ち込んだ香川から右サイドの清武に展開し、清武からのクロスに逆サイドから本田が飛び込んだが、左足ボレーは体制不十分で、大きくゴールを外した。
その後双方決め手を欠き、0-1で折り返した後半3分、ブラジルは右サイドからダニエウ・アウベスがグラウンダーのクロスを送ると、ペナルティエリア内のパウリーニョがワントラップから右足でシュート。川島の手を弾いてゴールネットを揺らし、2-0とリードを広げられてしまった。なんとか反撃したいザックジャパンは清武に代えて前田を投入、前田をワントップとし、岡崎が右MFに入った。後半43分には本田に代えて乾を投入し、香川をトップ下としたが、これらのベンチワークは実らなかった。逆にブラジルは後半ロスタイム、オスカルのスルーパスに、吉田をかわして裏に出たショーがダメ押しの3点目を決めた。

【ブラジルとザックジャパンの差は何だったか】
ザックジャパンにとって、負の要員は二つあった。その一つは、6月11日にドーハで戦って中3日程度で地球の裏側にやってきていることだ。時差ボケも完全解消とはなっていないだろう。もう一つは、ホスト国ブラジルが相手の開幕戦と、アウェーの要素が揃っていたことだ。
しかし、それらのことを差し引いても、ブラジルとザックジャパンの差は昨年よりも開いていると感じられる。昨年は0-4だったスコアが、0-3となったにも関わらずだ。
ブラジル代表と言えば、伝統的に個人技の高い選手の宝庫と思われがちであるが、この試合で個人技によるスーパーなプレーは、先制点となったネイマールのボレーシュートだけだった。その他のプレーを通じて感じたのは、ブラジルは決して難しいことをしている訳ではなく、基本に忠実なプレーで優っていることだ。試合を通じて見られたのは、ボールを奪われたあとのプレッシャーの早さだ。それにより、ザックジャパンの選手はボールの出しどころを防がれ、ミスをおかしたり、ボールを奪われる。そしてそこからブラジルの攻撃が始まる。そのような高度に忠実なプレーにより、ザックジャパンは本田のFKくらいしかチャンスらしいチャンスは得られなかった。相手の寄せを上回るオフザボールの動きと精度が高く早いパス回しが必要だった。この試合は、ブラジルの早いプレス対ザックジャパンのパス回しの勝負だったと思うが、前者が大幅に上回り、それが結果に直結したように思う。
更に、今回の試合では、決定的チャンスの少なさから、決定力の差云々と言う以前の内容であったことが残念だ。それはイタリア、メキシコ戦で見せて欲しい部分になる。
光明を見出すとすれば、ブラジルの誘いに応じなかったところが挙げられる。ブラジルがボールをゆったり回し誘うシーンでは、不用意に食いついたりせず、一気にスピードアップされるのを防いでいた。そこには昨年10月から学んだことが生きていたと言える。

【世界との差は大きい】
ワールドカップ2014まで残り1年を切ったが、世界の差が大きいことがブラジルとの一戦で感じられた。基本に忠実なプレーのレベルを高めることこそが、世界に近づく原動力になることは間違いがないようだ。


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ブラジルに完敗(コンフェデレーションズカップA組リーグ戦)」への2件のフィードバック

  1. くりガナーズ

    通りすがりでごめんなさい。日本がコンフェデで1点も取れずに3戦全敗した場合、ザッケローニ解任というオプションの用意はどうなっているんでしょう。予選勝ち抜いた監督は加茂-岡田、ジーコと本大会で大失敗、2010年の岡田監督はありえない戦術変更でした。「良い人」ザッケローニは本大会で大失敗する典型に見えてしょうがない。アジア地区のジレンマですが予選と本大会のレベルが違いすぎるんですよね。

    返信
    1. ノテータ 投稿作成者

      代表の監督である以上、解任というリスクは、彼の采配によっては常に有り得るのではないでしょうか。ブラジル戦でも、追撃をやめるような、遠藤⇒細貝というベンチワークは批判されるかもしれません。ザッケローニ体制の成長への疑問視を、ザッケローニとチームが一丸となり払拭すべき時が来たと思います。

      返信

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