ワールドカップ予選第9節イラク戦のザックジャパン展望

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6月11日、既にワールドカップ予選B組1位通過を決定したザックジャパンは、カタール・ドーハにてイラク代表と対戦する。この試合は、ザックジャパンのワールドカップ予選の最終戦となる。

6月15日からのコンフェデレーションズカップで、ブラジル、イタリア、メキシコと対戦するザックジャパンは、一部の主力を温存する試合となるだろう。

また、右太ももの張りを訴えるMF本田は、イラク戦に向けた練習で別メニューとなっている。大事をとりイラク戦を欠場、コンフェデレーションズカップの初戦、ブラジル戦に備える構えだ。
3月26日のワールドカップ予選ヨルダン戦、5月30日の親善試合ブルガリア戦と、本田不在のチームは2連敗中だ。更に、ザックジャパンの(20勝9分)5敗のうちの4敗は本田不在の試合。そのチームで如何に戦うかということが最大の注目点となる。

既にワールドカップ出場権を得ていること。イラク戦、コンフェデレーションズカップと、チームは過密日程となること。それにより、イラク戦は、出場機会が少なかった選手にアピールのチャンスを与えることも目的の一つになる試合となる。



本田の欠場からは、本田に代わるトップ下は?トップ下不要のシステム3-4-3か?という2点を考える必要があるが、事前練習からは、従来のシステム4-2-3-1で主に戦うことが予想される。

イラク戦での布陣を予想して課題を炙り出してみる。( )は後退で45分程度出場すると思われる選手。

FW:ハーフナー・マイク(前田)
OMF:乾 香川(中村憲剛) 清武
DMF:遠藤 細貝(高橋)
DF:酒井高徳 今野 伊野波 酒井宏樹
GK:西川

トップ下は、香川と中村憲剛を45分づつ使うのではなかろうか。特に、ザッケローニがテストしたいのは、香川のトップ下だろう。ヨルダン戦では、香川自らの得点により一矢報いるも、1-2と敗れ、ブルガリア戦では不発に終わった。それでも、私の見る中では、香川の技術は揺るぎないものであり、多くのシーンでゴールをこじ開けるプレーに奔走していた。
マンチェスター・ユナイテッドに所属する香川は、今更に言うまでもなく非常に高いクオリティを持っている。しかし、そのプレースタイルは、個の突破やシュートで一人で状況を打開するものでは無い。つまり、他のキープレーヤーとの連携の中で相手を崩すスタイルなのだ。問題なのは、本田不在の布陣にあっては、香川が動き回るスペースを生み出す選手が存在しなくなることだ。
従って、香川のトップ下が機能するかどうかは、実は香川以外の部分にかかっている。香川がドルトムントでドイツリーグの2連覇の立役者になったときには、いづれも、香川の前のワントップにフィジカルが屈強な選手が陣取り、起点となりボールを落とし、スペースを生み出していた。その意味でキーマンになるのは、ハーフナー・マイクだ。彼が香川の前で相手DFに競り勝ち、DFを押し下げ、起点になれるかが見所となる。また、後ろのボランチの働きも重要になる。遠藤、細貝が相手のプレッシャーに苦しむようだと、香川は下がってボールをもらう局面が増えるために、攻撃に移るタイミングを失ってしまう。

以上示したように、イラク戦は、香川以上に周囲の選手の活躍が問われる試合になるだろう。そして、ザックジャパンは、本田不在で勝ちにいく。


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