ザックジャパンはコンフェデレーションズカップ・ブラジル戦を如何に戦うか

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6月15日(日本時間16日4時)ザックジャパンはコンフェデレーションズカップ2013の開幕戦で、ブラジル代表と対戦する。
昨年10月16日、ザックジャパンの欧州遠征の同カードでは、0-4と完敗した相手だ。更に今回の場合には、ブラジルは大会のホスト国であるために、ザックジャパンには完全アウェーが強いられる。

しかしながら、6月4日にワールドカップ2014の出場を決定したザックジャパンは、精神的支柱の本田圭佑を中心とし、世界と戦うメンタルを整えて臨むだろう。

1年後のワールドカップ2014を占うコンフェデレーションズカップで、強豪ブラジル相手にザックジャパンが如何に戦うか。その試合は、日本中の興味を集める。

ブラジルの隙は?ザックジャパンの活路は?と考えてみることにした。



【ブラジル代表メンバー】
GK
ジュリオ・セーザル(QPR) ジエゴ・カバリエリ(フルミネンセ) ジェフェルソン(ボタフォゴ)

DF
チアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン) レーベル(アトレチコ・ミネイロ) ダビド・ルイス(チェルシー)
ダンテ(バイエルン・ミュンヘン) ダニエウ・アウベス(バルセロナ) ジャン(フルミネンセ)
マルセロ(レアル・マドリー) フィリペ・ルイス(アトレティコ・マドリー)

MF
フェルナンド(グレミオ) エルナネス(ラツィオ)
ルイス・グスタボ(バイエルン・ミュンヘン) パウリーニョ(コリンチャンス)

FW
ジャドソン(サンパウロ) ルーカス(パリ・サンジェルマン) オスカル(チェルシー)
フッキ(ゼニト・サンクトペテルブルク) ベルナルド(アトレチコ・ミネイロ) レアンドロ・ダミアン(インテルナシオナウ) フレッジ(フルミネンセ) ネイマール(サントス)

スピード、スタミナに優れ、ザックジャパンの大きな驚異となると見ていたMFラミレス(チェルシー)が含まれていないことに驚きを感じるメンバーだ。ブラジルの層の厚さを物語っている。
昨年10月の対戦時に活躍したFWカカは、昨シーズンのレアル・マドリーでサブに甘んじていた結果が反映されるように、今回の招集からは外れた。
DF陣には、昨年10月には欠場していた、マルセロ(レアル・マドリー)、ダニエウ・アウベス(バルセロナ)の超強力両SBが加わった。

【予想フォーメーション】

コンフェデレーションズカップ・ブラジル予想布陣
この4-2-3-1フォーメーションの最大の特色は、DF陣の豪華さにある。マルセロ(レアル・マドリー)、ダニエウ・アウベス(バルセロナ)、ダビド・ルイス(チェルシー)、チアゴ・シウバ(パリ・サンジェルマン)の4名は、どうやってザックジャパンが崩すのか?と考えさせられる程の世界最高峰の顔ぶれだ。
ボランチのパウリーニョは、昨年10月のザックジャパンとの対戦時の先制点となる強烈なグラウンダーのロングレンジシュートを鮮烈に思い起こさせる。
攻撃陣では、技術の高いオスカル(チェルシー)と、ネイマール(サントス)が中心になりそうだ。そして、ネイマールにザックジャパンのDF陣が手こずるようだと、逆サイドにスペースが生じ、そこを馬力とスピードのフッキ(ゼニト)に突破されてしまう危険が大きくなるだろう。

【ブラジルに隙はないのか?】

ワールドカップを最多の5度の優勝と、常にブラジル代表のメンバーは才能に溢れ、死角は無いように思われる。しかしながら、メンバーを見た大方の予想を裏切る結果になることがあるのも事実だ。2006年のドイツW杯では、「カルテット・マジコ」(魔法の4人組)という、ロナウジーニョ、ロナウド、カカ、アドリアーノの黄金のカルテットを前線に擁しながら、準々決勝でフランスに敗れている。
これには、単に4人の個性がもう一つうまく融合しなかった部分もあるだろうが、それよりも、過去5度ワールドカップ優勝という実績が、ブラジル全体の自らの代表チームへのナショナリスムを極めて厳しいものとしていることからきているのではなかろうか。ブラジル国内のナショナリスムの反応こそが、ブラジル代表の最大のプレッシャーとなり、結果を左右する側面が垣間見えるのだ。今回招集したメンバーでも、6月2日にリオデジャネイロのマラカナン競技場でイングランドとの親善試合をおこなっているが、ブラジル代表がホームでイングランドに引き分けたことに対し、ブラジル全体が不満であることは明らかであり、コンフェデレーションズカップの開幕試合で、ザックジャパンに敗戦を喫するならば、コンフェデレーションズカップのみでなく、先々までブラジル代表全体のメンタルは大きく揺らぐことになるだろう(6月9日のフランス戦の結果によっては、そのプレッシャーはとてつもないものになる)。
ザックジャパンがまず知っておくべきことは、ザックジャパンがアウェーでブラジルと戦うという難しさ以上に、ブラジル代表は潜在的な大きなプレッシャーを負っている。ということだ。
従って、ザックジャパンに必要なミッションは、潜在的なブラジル代表のプレッシャーを引き出す。という作業になる。例えば、前線からのプレスを積極的にかけ、ボールの出しどころを消しつつボールを奪取する。序盤から、『こんな筈ではなかった』と思わせるシーンを多数出していけば、徐々にブラジルの潜在意識は現実となっていくだろう。

ブラジル代表は、自らのナショナリズムと戦わねばならない宿命を負っている。そこを突けば、ザックジャパンがアウェーでブラジルに勝つ。それはあながち無理な話では無いのだ。

【ブラジル相手に本田、長友、香川、遠藤の個性がはっきり見えるか】
本田のボールのキープ力、香川のゴール前の狭いエリアでのプレー、遠藤保仁のパスセンス、長友の攻め上がり。どれも世界に引けをとらないレベルだと筆者は思っている。彼らの特徴が如何なく発揮されば、欧州や南米でもそうは見ないレベル筈だ。試合のペースさえ掴めば、ブラジルと言えとも怖い相手ではない。

【最終的には決定力が問われる】
6月4日のオーストラリア戦から例を抜き出せば、前半の遠藤のミドルシュートやFK、後半の香川のゴール右隅をたたいたシュートや本田のFKのようなシーンで決めきる決定力が欲しい。そうでなければ、折角醸成したブラジルへのプレッシャーから、ブラジルは生き返ってしまう。相手のメンタルにトドメを刺すのはゴールだ。ザックジャパンはそのメンタルを持って戦って欲しい。

コンフェデレーションズカップ2013のブラジル戦は、厳しい戦いになることは必至であるが、ブラジルと言えども隙が無い訳ではない。ザックジャパンとしては勝算のある試合だと言える。


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