本日ブルガリア戦3-4-3のメリット引き出せるか

-------- 以下本文 --------

本日、ザックジャパンは豊田スタジアムにてブルガリア代表との国際親善試合に臨む。この試合は、ザックジャパンのワールドカップ出場決定がかかった6月4日のオーストラリアとのワールドカップ最終予選の前哨戦となる(19:20キックオフ、TV:日テレ系19:00~)。

ブルガリア代表は、ワールドカップ欧州予選B組において、現在2勝4分無敗で、イタリアに次ぐ2位につけている好チームだ。
本番のオーストラリア戦に弾みをつけたい一戦であるが、油断ならない戦いとなることは必至だ。

ワールドカップ出場を決める一戦が間近に迫った限られた時間の中、それに時間をさくのは『今じゃないでしょ?』と思えてしまうような変化がザックジャパンに起きている。

それは、23日からのブルガリア戦、オーストラリア戦に向けた合宿の中で、3-4-3システムの確認が反復されていることである。ザッケローニの中では『今でしょう』という確信があるのかもしれない。ブルガリアという好チームを相手に『今でしょう』は実行される可能性が高い。

ザッケローニは、ACミランの監督時代に3-4-3システムで大きな成功を収めた指導者であることは良く知られているが、ザックジャパンにおいては、2011年11月15日の北朝鮮戦以来、3-4-3システムを封印し、4-2-3-1システムを主な布陣として現在までの成績(20勝4敗8分)に至っている。



3-4-3システムにはいろいろな亜種がある。ザックジャパンが採用するシステムは、次のように攻撃的MFと守備的MF(ボランチ)を前後に配置する超攻撃的な布陣だ。

   FW
 FW   FW
MF     MF
  MF MF
 DF DF DF
   GK

ボランチがゲームメイクし、3枚のFWと2枚のMFが中心となり仕掛ける攻撃は、相手守備に対して数的有利を造りやすい。更に、FWは攻撃に専念できるので、非常に攻撃的な布陣と言える。左FWが香川、左MFが長友と予測される布陣の破壊力は大きいだろう。そこにワントップが起点となる強さを発揮すれば、攻撃的な5選手の躍動が引き出される。
ただし、トップ下不在の3-4-3では、ゲームメイカーであるボランチとFWの距離感が遠くなりやすいために、FWが孤立しやすい部分がある。そのために、ボランチはFWとの距離感を保つ押し上げが必要であり、運動量が求められる。

一方で、守備的な側面では、一般的にサイドが攻撃に出たときに裏を突かれやすい面がある。DF陣は、高度な連携により、横方向に連動し、スペースをケアしなければならない。この部分では、ボランチ同様に4-2-3-1以上の運動量が必要だ。
しかし、攻撃時に数的有利を産む3-4-3であるが、守備面でデメリットしかないわけではない。それは、DFとして3枚のCBを置ける点にある。特に、6月4日のオーストラリアがロングボールを放り込んでくることを考えると、危険な相手をマークするCBが1枚多いことが有利に働きやすいと言えるのだ。

総じて言えば、3-4-3とは、ハードワークの上で成り立つ、超攻撃的システムなのだ。

本日のブルガリア戦では、ザックジャパンは4-2-3-1でスタートし、途中3-4-3にチェンジという可能性が高い。その中で、両システムを比較、および試合途中にシステムを変えることが相手に与えるインパクトをザッケローニは評価したいのではなかろうか。

封印してきた3-4-3がザックジャパンに何をもたらすのか?興味が尽きない試合になる。


楽しいサッカーブログがいっぱい!⇒人気ブログランキング またはにほんブログ村 日本代表

-------- 以上本文 --------
投票参加型コンテンツ
あなたの投票でザックジャパンのベストフォーメーションを決める:ザックジャパン総選挙
FIFAワールドカップ2014のザックジャパンの成績は?
本田の移籍先はどこだと思いますか?
あなたが期待している若手は?

---スポンサーリンク---

---スポンサーリンク---

コメントを残す