ザックジャパンなぜに今3-4-3

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6月4日、ザックジャパンがホームの埼玉スタジアムでワールドカップの出場権を取りに行くオーストラリア戦がおこなわれる。

その試合に先立つ5月30日、ブルガリア代表との国際親善試合に臨むザックジャパンは、28日の代表合宿3日目の冒頭公開練習で、練習生を1名加えたフィールドプレイヤー20人により、2チームの3-4-3システムのチームをつくりサイド攻撃などの確認をおこなった。
この日は、非公開練習でも3-4-3システムの確認を中心としたという情報もある。

公開練習での布陣は次のとおりだ。

【ビブスあり組】
    前田
 香川    清武

長友      内田
  遠藤  細貝

今野  栗原 練習生

【ビブスなし組】
  ハーフナー
 東     乾

駒野     酒井宏
  中村 長谷部

伊野波 高橋  吉田

双方のチームとも、正確に言うと3-4-3の亜種に当たる3-2-2-3だ。サイドMF(長友、内田、駒野、酒井宏樹が相当)が攻撃参加することにより、攻撃時の数的有利を作りやすい超攻撃的な布陣だ。一方ディフェンス面では、3名のDFが左右にスライドしたり、MFの一人が下がったりしながらバランスを保つ必要がある。



このような練習をしたことを知った私の感想は『なぜに?』だった。

確かに、5月30日のブルガリア戦は本田不在で臨み、6月4日のオーストラリア戦でも本田のコンディションが万全という保証はない。そこで、トップ下不在の3-4-3という必然性が無い訳ではない。しかしながら、3-4-3の生命線は、起点となる絶対的CFの存在と、ディフェンスにおける数的不利を埋めるDF陣の高度な連動だ。ザックジャパンはその両者を達成できるのか。3-4-3がオプションであるにせよ、ワールドカップの出場がかかった試合の直前に、従来の4-2-3-1をさておき、3-4-3に時間をさくこと自体に、リスキーさを感じてしまう。

と、私は悩んだ。

正直言って、夕食時もその『なぜに?』を考えていた。

そして、入浴しながらも。・・・そして結論が出た。

おおかたの結論は、シンプルなものだった。

今日の練習のザッケローニの3-4-3の狙いの90%は次のとおりだろう。

即ち、現在の合宿参加メンバーのSB(3-4-3ではMFとなる)の人数と、CBの数の問題だ。SBは、長友、内田、駒野、酒井宏樹の4名だ。CBは、今野、栗原、伊野波、(ボランチ兼だが)高橋、吉田の5名で練習生を1名加えると6名になる。この人数から、2チームの3-4-3を作ると、控え選手なしで全選手が効率良く体をほぐすことができるのだ。

残りの10%の狙いは、

本田がオーストラリア戦を欠場、または途中交代の不測の事態。かつ、ビハインドを跳ね返す必要に追い込まれた際の超攻撃的オプションだろう。非公開練習の中でも3-4-3のシステムを確認したことが事実であれば、ブルガリア戦で3-4-3を試す時間帯を作ることは、可能性として全くない訳ではない。

本格練習の前に、選手全員を満遍なく動かす目的であれば納得いくことであるが、10%の危惧のために、大一番が直前に迫った限られた時間の中で、大きなシステム変更にチャレンジするならば、3-4-3自体の習熟にも疑問が持たれ、そこには守備の破綻をきたしかねないリスクがつきまとうばかりでなく、本来の4-2-3-1の確認も不十分になりかねない。
重要な意味を持つ一戦を前に、ザッケローニの果敢に勝負する姿勢には潔さを感じるものの、同時に、そこから私の『なぜに?』は生まれたのだ。

今は、それが『老婆心』で終わることを願いつつ見守るしかない。


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