ジュピラーリーグ(ベルギーリーグ)と言えば、GK川島、MF永井、MF小野裕二が所属しているスタンダール・リエージュがある。
同クラブは、30試合のレギュラーシーズンを6位で終え、同リーグの1位から6位のチームによるプレーオフ1にて、リーグ優勝と同時に、UEFAチャンピオンズリーグ3次予選への出場権(以下、CL圏内と表現)、およびUEFAヨーロッパリーグ予選3回戦への出場権(以下、EL圏内と表現)を競っている最中だ。
4位の場合には、プレーオフ2の勝者とEL予選2回戦への出場権を争うテストマッチへと進む。
プレーオフ1最終節暫定
UEFA権利 | 順位 | チーム | 勝点 | 試合 | 勝ち | 分け | 負け | 得点 | 失点 | 得失差 |
CL圏内 | 1 | アンデルレヒト | 49 | 10 | 4 | 3 | 3 | 16 | 11 | 5 |
2 | ズルテ・ワレヘム | 47 | 10 | 4 | 3 | 3 | 20 | 20 | 0 | |
EL圏内 | 3 | FCブルージュ | 46 | 10 | 6 | 1 | 3 | 21 | 17 | 4 |
テストマッチ | 4 | スタンダール | 42 | 10 | 5 | 2 | 3 | 18 | 17 | 1 |
- | 5 | ゲンク | 40 | 10 | 3 | 3 | 4 | 11 | 12 | -1 |
- | 6 | ロケレン | 31 | 10 | 1 | 2 | 7 | 15 | 24 | -9 |
プレーオフ1は、レギュラーシーズンの勝ち点の半分を持ち点とし、6チームのホーム&アウェー方式で総当たり戦をおこなう。スタンダールは最終節に勝利し、プレーオフ1を4位で終了した。
この結果で、スタンダールはプレイオフ2勝者のヘントと来季のEL予選2回戦出場を争うテストマッチをおこなうこととなった。テストマッチの1stレグは、23日にヘントのホームで、2ndレグは26日にスタンダールのホームでおこなわれる。
同じCL圏内でもプレーオフ1の1位と2位では有利さが異なる
一言に、CL圏内と言えば、プレーオフ1の結果が1位も2位も同じように誤解されがちであるが、1位と2位ではUEFAチャンピオンズリーグの予選突破のハードルの高さが異なることをご理解いただきたい。
1位か2位かにより、それそれの場合には次のように分かれる(ここ複雑)。備忘録的に書き記すので、利用されると良いと思う。
プレーオフ1を1位通過:国内リーグ優勝チームのUEFAチャンピオンズリーグ3次予選に出場権獲得
プレーオフ1を2位通過:国内リーグ上位チームのUEFAチャンピオンズリーグ3次予選に出場権獲得
これを見ると、国内リーグ優勝チームの3次予選の方が強豪揃いの険しいもののように思えてしまう。
しかし、細部を見ると。
国内リーグ優勝チームのUEFAチャンピオンズリーグ3次予選:
UEFAランキング13位〜15位の国のリーグ戦優勝クラブ3チームと2次予選の勝者17チームの20チームによって争われ、勝者10チームがプレーオフ進出。
国内リーグ上位チームのUEFAチャンピオンズリーグ3次予選:
UEFAランキング6位の国のリーグ戦3位クラブとUEFAランキング7位〜15位の国のリーグ戦2位クラブの10チームによって争われ、勝者5チームがプレーオフ進出。
となっており、国内リーグ優勝チームのUEFAチャンピオンズリーグ3次予選では、自チームと、力的にライバルとなる2チームと、格下の17チームの計20チームからの10チームがプレーオフに進む。
一方、国内リーグ上位チームのUEFAチャンピオンズリーグ3次予選では、同程度の力のチームばかりになる可能性が高くなる仕組みだ。その中で、10チームのうちの5チームがプレーオフに進む。
UEFAチャンピオンズリーグ予選のプレーオフに関しても同様で、国内リーグ優勝チームであれば、新たなライバルは組み込まれないが、国内リーグ上位の場合には、新たなライバルが組み込まれる油断ならない戦いを強いられる仕組みになっている。
小野も怪我から復帰、次戦招集される
以上のように、CL予選の仕組みを見てみたが、スタンダール・リエージュは、プレーオフ1のゲンク戦(16日)に、川島、永井とともに小野も招集、招集の中から二人はベンチに入れないが、三人が揃ってベンチ入りの可能性が出てきた。ザックジャパンを突き上げる存在になるべき永井、小野に注目が集まる。
リーグの優勝は?CL出場権は?EL出場権は?・・・ジュピラーリーグのプレイオフ1が熱くなってきた。
当記事では、プレーオフ1&テストマッチの経過を追跡更新していく。
スタンダールのプレーオフ1の日程と結果
2013年 4月 1日 (月) | ||||
FCブルージュ | 0 | - | 2 | スタンダール |
2013年 4月 6日 (土) | ||||
スタンダール | 0 | - | 0 | アンデルレヒト |
2013年 4月 12日 (金) | ||||
ズルテ・ワレヘム | 3 | - | 4 | スタンダール |
2013年 4月 16日 (火) | ||||
スタンダール | 3 | - | 0 | ゲンク |
2013年 4月 20日 (土) | ||||
ロケレン | 4 | - | 1 | スタンダール |
2013年 4月 28日 (月) | ||||
スタンダール | 1 | - | 0 | ズルテ・ワレヘム |
2013年 5月 5日 (日) | ||||
アンデルレヒト | 2 | - | 0 | スタンダール |
2013年 5月 12日 (日) | ||||
スタンダール | 2 | - | 4 | FCブルージュ |
2013年 5月 16日 (木) | ||||
ゲンク | 1 | - | 1 | スタンダール |
2013年 5月 19日 (木) | ||||
スタンダール | 4 | - | 3 | ロケレン |
テストマッチ2013年 5月 23日 (木) | ||||
ヘント | 1 | - | 0 | スタンダール |
テストマッチ2013年 5月 26日 (日) | ||||
スタンダール | 7 | - | 0 | ヘント |
第4節(4月16日スタンダールVSゲンク)
川島が4度の相手決定機を防ぎ、攻撃が機能したスタンダールが、ホームでゲンクに対しを3-0と快勝した。プレーオフ1に入ってから2勝1分と好調同士の試合だったが、スタンダールは勝ち点3を積み上げ、暫定ながらCL圏内の2位に浮上した。ゲンクは同2位から3位となった。
スタンダールの永井は先発したが、決定機を逃すなどがあり53分で早めの交代となった。怪我からの復帰戦となった小野裕二は、80分から途中出場した。
残りの6戦が益々見逃せなくなってきた。
第4節(4月16日スタンダールVSゲンク)
スタンダールは、来季欧州リーグ予選出場権を懸けたテストマッチ第2戦でヘントにホームで7―0と大勝し、2戦合計7―1で出場権を獲得した。川島はフル出場し、小野は後半24分から出場。永井は出場しなかった。
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