清武弘嗣に見る『代表選手はたいへんだ』

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ここのところの清武のドイツブンデスリーガ(ニュルンベルク)と日本代表の活躍を思い出すと、

【3月 8日ブンデスリーガ第25節】
先制点のゴールを決め、ニュルンベルク2-1アウクスブルクに貢献

【3月16日ブンデスリーガ第26節】
2アシスト、ニュルンベルク3-0シャルケ04に貢献

【3月26日ワールドカップ最終予選ヨルダン戦(アウェー・アンマン)】
決定機にパスを選択し、チャンスを潰す。日本代表1-2ヨルダン(ワールドカップ出場決定持ち越し)
私も、『なぜ(シュートを)打たない!!』とTVの前で叫びましたからね。
清武は、基本パスの人なのは判っているんですけどね。
それでもそうなりますよそりゃぁ。歓喜の結果を疑っていないファンにとってはね。

【3月31日ブンデスリーガ第27節】
1-2からのFKで同点ゴールをアシスト、ニュルンベルク2-2ヴォルフスブルクの勝ち点1に貢献

と、まぁ、クラブの3試合はほぼ申し分のない『貢献』なんですよ。
だけど、多くの日本のファンが見ているのはザックジャパンの試合なんですよね。
そこが、かわいそうというか、逆に言えば、代表選手が偉大なところなんでしょう。



清武は、紛れもなく代表に相応しい選手だと思います。

ドイツでの活躍を見ればね・・・。

最近のプレーを、あるドイツ人記者は、「年明けから清武が得点に絡むシーンが増えた。今では口うるさい評論家たちが、『すっかりドイツの環境になじんでいる』、『何年も在籍しているような存在感だ』、『何の不安もないように見える』と清武を褒めちぎっている」と評している程なんですから、スキルが高いのは言うまでもありませんよね。
ニュルンベルクのチャンスの殆どは、清武が絡んでいますので、チームの中心であるのは明らかですし。

しか~し、

クラブと代表では、清武の役割は違うんですね。クラブでは、ボールを捌いてゲームメイクしたり、ゴールに直結する決定的なチャンスになるパスを供給する仕事を中心に求められますが、代表では、ゴールを決めるアタッカーの仕事を求められるんです。
選手の役割は、周りの選手との個性の組み合わせにより決まります。代表(先日のヨルダン戦のスタメン)では、香川というチャンスメイクと高い決定力を兼ね備えた選手がMFの中央にいました。更に、守備的MFには、代えが効かないとまで言われている、ゲームメイク/チャンスメイクの職人遠藤がいます。殆どの場合には、遠藤、香川がゲームメイク/チャンスメイクを担うために、清武の役割は主に香川と絡みながらゴールを決める、アタッカーになるのですね。

そして問題なのは・・・

清武自身が、戦術理解を超えて、クラブでのプレースタイルが身につき過ぎているふしがあることなんです。ゲームメイクしたり、決定的なパスを出すことは、目の肥えたドイツ人には玄人好みしますからね。・・・それは、ある意味安易に好評価につながりますよ。

まぁ、

代表選手はたいへんですよね。明らかに優れた選手とわかっていても、敗戦につながるプレーは叩かれますから。
シュートして外すならまだしも、『なぜそこでパス?』がヨルダン戦の日本ファンの清武評ですから。クラブで身につけたプレースタイルが、チャレンジしないことへのストレスを与えてしまう訳です。

清武はどこまでいくのか、
正直、ブンデスリーガのそこそこのクラブで良ければ、今の清武のままでオファーが来ると思います。しかし、セリエAや、リーガ・エスパニョーラなどを視野に入れるのであれば、世界が認める『怖い選手』でなければならないでしょう。そのためには、代表の中心選手としての実力を、ワールドカップという舞台で証明しなければなりません。
本田も香川もチャンスメイク/決定力を兼ね備えていますからね。そして、本田・香川はパスなのかシュートなのか絞らせないプレーで相手の大きな脅威になっているんですよ。
本田の欠場によるスタメンが今の清武の現状です。『強烈なシュートをゴールに叩き込む印象をザッケローニの脳裏に焼き付けなる』。ここから清武の次のミッションは始まるように思えます。

期待の選手だけに、辛口になってしまいました。


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