22日(日本時間23日)カタール・ドーハにて、ザックジャパンは、勝てばワールドカップ2014の出場権を獲得するアジア最終予選ヨルダン戦の前哨戦をカナダ代表とおこなった。
ヨルダン戦は、26日、アウェーの地ヨルダン・アンマンでおこなわれる。
ザックジャパンは、カナダ代表のプレスやフィジカルに苦しみながらも、岡崎とハーフナー・マイクのゴールで2-1と辛勝した。
日本代表スターティングメンバー
カナダの前線からのプレスに苦しみながら先制
最前線から積極的なプレスをしかけてくるカナダに対し、日本は後手に回りパスがつながらず、立ち上がりは中盤で主導権を握られた。しかし、9分、前がかりになっていたカナダの最終ラインを香川がパスを引き出して突破。ボールは飛び出したGKにクリアされたが、拾った岡崎がGKの位置を見て技ありのループぎみのシュートをうち、日本が先制した。岡崎の代表実績からくる流石の落ち着きだった。
勢いに乗れないザックジャパン
得点により、本来の素早い展開が見られるようになったザックジャパンだったが、つなぎのミスが続き、攻撃が失速し、追加点を奪えず前半が終了した。
中村憲剛とハーフナー・マイクの投入により攻撃が活性化
この試合の前後半で、どちらがよかったかと言えば、明らかに後半だ。中村憲剛とハーフナー・マイクの投入により、中盤の展開力と前線の起点が構築され、サイドバックの攻撃を引き出した。
一旦は、カナダのCKで同点を許したが、後半29分に連動した動きで左サイドを崩し、酒井高徳からのクロスを、ゴール前密集地帯でハーフナーが押し込み2-1と勝ち越した。
ザックジャパンの課題と成果
「セカンドボールを拾われてましたし、拾って組み立てる時も簡単なミスがたくさんありましたし、フィジカル的な部分でも負けてる部分がありました。その3つが良くなかった点だと思いますね。」とキャプテン長谷部は語った。
ハーフナー・マイクは、本人が「あと3点は自分が取れた」というように、触れるだけでゴールのシーンでいわゆる「宇宙開発」してしまうなど、大外ししてしまった。落ち着き払ったゴールが求められる。
これらはあと数日と迫ったヨルダン戦に合わせて修正が必須だ。
ボールを支配しているときには、完全に相手を崩していたので、その時間帯を増やさなければならないだろう。
成果としては、酒井高徳の躍動が挙げられるだろう。持ち前の攻撃力に、守備の安定も加わった印象を与えた。
良いところも悪いところも見えたカナダ戦であったが、ワールドカップの切符を3月26日に獲得できるかの是非は、ここ数日のザックジャパンの修正にかかってくる可能性濃厚だ。
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