本田移籍どうなる-CSKAは本田離さない

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本田の移籍関連で、再び驚くべきニュースが飛び込んできた。その信ぴょう性にはいささかの疑問を持つものの、資源バブルで潤うロシアの金満クラブCSKAモスクワが関わるだけに、全くの「ガセネタ」と言い切れない部分があるのも事実だ。以下は、このニュースが事実だったとして、という前置きをした上での記事である。

ロシアのスポーツ専門サイト「Sports・ru」の22日報道によると、CSKAモスクワは、今年12月一杯で、契約が終了する本田の移籍金を2,000万ユーロ(約24億6,000万円)に設定したという。
今年1月の冬の移籍市場での移籍金は1,400万ユーロ(約17億2,000万円)と言われていた。
今回の移籍金は、夏の移籍市場を想定したものであるだけに、単に移籍金の上昇だけで比較することはできない。契約残期間が(冬移籍の場合よりも)短くなったことを考慮すると、ざっくり計算しても(2000万ユーロ÷1400万ユーロ)×2=2.86倍になったと捉えることもできる。

ACミラン、インテルなど、夏の移籍市場での本田獲得に動いていると言われているビッグクラブは複数あるが、それらのクラブの思惑を大きく上回るハードルが設定されたことに間違いはなさそうだ。



「金より夢」の本田と「金より本田」のCSKAの思惑のぶつかりあい
本田は、かねてからビッグクラブへの移籍を熱望している。
2012年のスケジュールが終了した時点で、CSKAモスクワは、本田との契約を2017年夏まで延長し、年俸を2倍増の300万ユーロ(約3億3,000万円)とする破格オファーを用意したと言われていた中で、移籍願望について問われると、「オレはもう、半年前からずっと言っていますからね。何回も同じこと、言わせんといてくださいよ」と、金よりもビッグクラブへの移籍を取る意思を鮮明にし、契約延長に応じない方針を暗に示してきた。

一方のCSKAモスクワは、「金より本田」だ。
これが、どういうことかというと、CSKAモスクワとういクラブはロシアの金満クラブであるが故に、実際には有能な選手を売ってまで収入を得る必要がないということだ。勝つために必要な選手には、高額な年棒を支払うことは厭わないし、その選手を売ったりしないことを意味する。

見え隠れするCSKAモスクワの思惑
移籍金は、在籍チームの選手に対する評価を示すものだ。その点では、今回の2,000万ユーロへの値上げは、CSKAモスクワの本田への評価が高いことを示すものであり、本田の価値が知れ渡るという点で悪い側面ばかりではない。
しかしながら、CSKAモスクワが、本田を留まらせる手段として高額な移籍金を設定しているとすれば、本田獲得を狙うクラブにとっては大きな障害となり、ひいては本田のビッグクラブへの移籍が閉ざされる原因となる。現に、ACミランやインテルがこの夏の本田獲得に向けて用意すると思われる移籍金は、1月時点のCSKAの提示額の1,400万ユーロともかけ離れており、夏移籍による契約期間残減少により、CSKA側の移籍金の大幅歩み寄りを想定したものだっただろう。その点で、ACミランやインテルからの接触はご破算となる可能性を秘めている。海外クラブ間の移籍にまつわる所属チームと選手の間の駆け引きの中では、チーム側が、「彼の成長を願って、喜んで送り出す」といったような、親心が見えるような考え方は皆無であるのが実態だ。そして、それは金満クラブである程顕著だろう。

更に、CSKAモスクワの移籍金2,000万ユーロへの値上げを報ずるに際して、「Sports・ru」は、本田の契約延長にも言及している。
一つには、今回の2,000万ユーロを準備するクラブが現れないだろう。という、思惑がCSKAモスクワにはあるだろう。
もう一つはこうだ。本田からすれば、契約延長に応じることは、更なる移籍金の高騰に繋がることから、快諾しがたいこととなるであろうが、CSKAモスクワとしては、契約が残っている2013年という年が、ワールドカップ2014に向けて、選手にとって重要な時期であることに着目し、移籍金の釣り上げ自体に「新たなシーズンとなる夏以降は、今度こそ干すぞ!」という本田へのメッセージが込められている。6日のラトビア戦を見ても、本田の動きに試合からの遠ざかりの影響があったことは、香川を始めとする他の選手の動きと比べれば明らかだった。試合から離れてしまえば、自主トレでは如何ともしがたいものがある。従って、本田は契約延長を受けるだろうという観測だ。

本田のビッグクラブへの移籍更に険しい道に・しかしプロである以上は・・・
以上に述べてきたように、主従関係にあるクラブと選手の間でも、こと移籍が問題とれば、ダーティーな駆け引きが展開されるのが実態だ。ただし、プロである以上、駆け引きと敵対は別の話である。
CSKAモスクワは「本田は離さない」という姿勢を貫いている。本田は「夢を追う」ことを貫いている。互いにそれはそれで王道だろう。
客観的に見る限り、この移籍金の報道が事実であるとすれば、現時点の本田の去就は、CSKAモスクワの思惑どおりに運ぶ可能性が強まったと言わざるを得ない。そんな中で、移籍しようがしまいが「プロであるいじょう、所属チームで全力を尽くせ」私は、そんなメッセージを本田に送りたいと思う。しかし、本田が本田である限り、そんな分かりきったメッセージは意味をなさいことであると、私は強く信じている。

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