ゴールラインテクノロジーとは

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ホークアイの概要

今日2012年12月6日からFIFAクラブワールドカップジャパン2012が始まる。日本からはサンフレッチェ広島が出場する。ザックジャパンの招集経験もあり、代表での活躍も期待される佐藤寿人などの選手に注目が集まるが、大会を運営するインフラ面でも世界に先駆けて公式戦での新しい試みがあり、注目される大会となりそうだ。
そのインフラとは、ゴールラインテクノロジーという主審を支援するシステムのことである。言わば科学的にボールがゴールラインを割ったことを判定し、を主審にシグナルとして送信するシステムだ。この記事では、そんなシステムが必要となった背景と、システムの概要について説明したい。



ゴールラインテクノロジー採用の背景

上の動画の24:00前後に注目して欲しい。これは、南アフリカワールドカップ2010の決勝トーナメントのドイツxイングランドのもので、ドイツ2-1イングランドの場面で、イングランドのシュートがゴールラインを明らかに割っているシーンだ。同点のゴールを失ったイングランドの選手は、恐らくはショックを隠せないプレーに終始しただろう。そしてドイツ4-1イングランドの結果となった問題の試合だ。今年のユーロでもゴールラインを割った後でボールが掻き出されたシーンで得点が認められなかったという事件が起きた。
以前よりFIFAはこれらの問題を克服するために、ゴールラインをボールが割ったことを判定するシステム導入の必要性を訴えてきたが、ルール改正を協議する国際サッカー評議会(International Football Association Board、IFAB)の認可を取り付ける必要があった。それに対し、IFABは効率性や正確性、コスト面で難があるとしていたが、南アフリカワールドカップでの出来事とテクノロジー開発の進展を考慮し、方向を修正した。そして2012年7月5日、スイスチューリッヒのFIFA本部で行われたIFAB特別会合で、満場一致でゴールラインテクノロジー(略称GLT)の採用が決定された。

2種類のゴールラインテクノロジー

ホークアイ

複数の高速カメラをいろいろな角度からピッチに向けて設置し、ボールがゴールラインを割った時にシグナルを主審に発するものだ(下動画参照)。クラブワールドカップジャパン2012では、豊田スタジアムで使用される。

ゴール・レフ

ボールの中にマイクロチップを埋め込み、ゴール周辺に発する磁場の変化からボールの位置を特定する技術だ。こちらもボールがゴールラインを割ると主審にシグナルを発する(下動画参照)。こちらは横浜国際競技場で使用される。

ゴールラインテクノロジーの位置づけ

ゴールラインテクノロジーは、あくまで主審の補助的役割を果たすものだと言う。つまり、ホークアイやゴール・レフのシステムが主審にゴールを示すシグナルを送信したとしても、そのシグナルを採用するかどうかは主審にゆだねられる。また、主審にはゴールラインテクノロジー使用の拒否権も与えられるようだ。このあたりは、「主審の判定は絶対だ」というスポーツ一般の概念を残した格好となっている。

ゴールラインテクノロジーの今後の適用予定

FIFAコンフェデレーションズカップ2013とFIFAワールドカップ2014でも継続使用される見込みだ。


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