2012年6月12日ザックジャパンはアウェーの地オーストラリアに乗り込んだ。
第2節までのザックジャパンは、いずれもホームで戦いオマーン戦3-0、ヨルダン戦6-0の圧勝だった。このアウェー戦は、(勿論同じ日という訳ではないが)ラグビーの試合のあとのスタジアムを使用することから、当初から荒れたピッチが予想され、日本のパスサッカーが少なからずず封じられる。
但し、日本からオーストラリアの会場ブリスベンの時差+1時間と少ないい上にザックジャパンはチャーター便の移動であり、一方オーストラリアは前節灼熱のオマーンで戦い(しかもオマーンに対して引分けと精神的にも重苦しく)疲労を残したまで、時差も6時間あり、移動は待ち合わせしながらの乗継便であったりと、選手コンディション的にはアウェーの日本の方が有利だ。
結果は1-1で勝ち点1を分け合ったが、この試合には以外な伏兵が・・・
もう1試合はイラク(ホーム)VSオマーンが行われ、1-1で引き分けた。前節のオーストラリア戦(ホーム)に続き、今度はアウェーでイラクと引分けオマーンの検討が目立つ。
まずは、第3節までの順位表を
順位 | チーム | 勝点 | 試合 | 勝ち | 分け | 負け | 得点 | 失点 | 得失差 |
1 | 日本 | 7 | 3 | 2 | 1 | 0 | 10 | 1 | +9 |
2 | イラク | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 2 | 2 | 0 |
3 | オーストラリア | 2 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 | 0 |
4 | オマーン | 2 | 3 | 0 | 2 | 1 | 1 | 4 | -3 |
5 | ヨルダン | 1 | 2 | 0 | 1 | 1 | 1 | 7 | -6 |
ザックジャパンのスタメンは、負傷欠場の吉田に代り、フィジカルが強く高さもある栗原がセンターバックに入っている。オーストラリアがロングボールを放り込んで、高さと強さに活路を見出して来るのは自明であるためのザッケローニの選択であろう。他の布陣は、ここ最近の布陣と同じである。(余談であるが、管理人はここのところの代表での香川のパフォーマンスを見るに、左サイドでは輝かないのではないかと疑問を持っている。このあたりは、後程記事を公開したい。)一方のオーストラリアは、ケネディ, キューエルの名前が無く、Jで活躍しているアレックスがツートップの一角となっている。
試合開始蒼々から、オーストラリアはケーヒルを中心にクロスのこぼれ球や川島のセーブしたこぼれ球を拾いシュートに繋げる猛攻を仕掛ける。
1前半13分にオーストラリア 23 ブレッシアーノがOUT 3 ミリガンINした。明らかに負傷交代と判る時間帯だ。ブレシアーノはオーストラリア代表で傑出した選手であり、蒼々の交代はオーストラリアにとって大きな痛手だった筈だ。その後もオーストラリアの猛攻が続いたが、徐々にザックジャパンの盛り返しが見え始め、43分には内田が抜け出し際どいシュートを放つなど、日本の流れに代る予感を持たせて前半が終了した。
後半はザックジャパンの良い流れが目立つようになった。しかし、そのあたりから伏兵が現れる。その伏兵は、試合がかなり先まで進まないと伏兵と判らないように忍びよってきた。
後半10分にまず伏兵が現れた。ウィルクシャーのクロスに反応したミリガンが、ブロックに来た内田を蹴ってしまう形になり、2枚目のイエローで退場になってしまったのである。この時点でオーストラリアサポーターは伏兵の姿を見ていたに違いないが、日本人の私はまだ気づいていなかった。一人多くなった日本は有利に試合を運び、後半20分本田はショートコーナを選択、長谷部からのリターンを受けた本田が、中央へと切り込むとグラウンダーのクロスを入れ、ゴール左サイドに詰めた栗原が押し込み先制した。
後半22分、右からのクロスにケーヒルが競り勝ち、中央に折り返すと長谷部がクリアし、オーストラリアは左コーナーキックを獲得した。同23分のコーナーキックの際に、ゴール前で内田がアレックスをつかんだとし、イエローカードとともに、オーストラリアにPKを与え、同25分失点した。この時に私にもはっきりと伏兵の姿が見えた。内田のあれは、ファールではない。それは、相手のコーナーキックの際の当り前の動きだった。
双方のゴールシーンの動画を見てみよう。
その後の内田のプレーには、危険な地域でファールしたりと動揺隠せない様子が見えたため、酒井宏と交代した。
オーストラリアの猛攻が続いたが、クロスバーに救われたり、栗原のファール(イエロー2枚目退場)によるフリーキックを川島がファインセーブしたりと、極めて危険な状態にも関らず、なんとか失点を回避した。栗原のファールもまた、相手が絡んできて栗原を巻き込んで倒れただけの現象で、ファールとなるべきプレーヤーはオーストラリアの選手だった。
試合の終了は圧巻だった。右でフリーキックを得た日本は、ラストチャンスに賭ける姿勢で本田がじっくりとボールを置き狙いを定めている最中に終了のホイッスルが鳴ったのだ。フリーキックはラストプレーとして認められるのが常識だ。
ハイライト動画はこちらをどうぞ
難しい試合だったが、ザッケローニにすれば先制してからの不可解な判定により追いつかれているため、勝ち点3を落とした気分にさせられただろう。とは言え、大きく勝ち点でリードするザックジャパンが、最大のライバルとのアウェーゲームで引き分けたことは悪くはない。カード乱発で、次戦は今野, 内田, 栗原が出場停止なので、今はとにかくしっかりとディフェンス陣の準備をして欲しいと願う。
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