2011年1月21日、ザックジャパンはカタール・ドーハのアル・ガラファ・スタジアムでカタール代表との準々決勝戦に臨んだ。
開催国カタールが相手だけ完全アウェーの試合になった。カタールが大声援を受けて序盤から積極的に攻勢を仕掛け、ザックジャパンは守備に追われる展開が続いた。前半早々の12分には、カタールのエースセバスチャンがオフサイドギリギリのタイミングで裏に抜け出し、吉田をフェイントでかわして先制点を奪われている。アウェーで劣勢、相手エースに翻弄される形で先制点を許してしまうという重苦しい幕開けとなった。
【フォーメーション】
本田(サウジアラビア戦控え), 川島(サウジアラビア戦出場停止)が復帰し、イエロー累積出場停止の内田に代わって伊野波が右サイドバックに入った。
実は、伊野波は、苦しい展開のザックジャパンを救う仕事をすることになる。
後半16分に吉田のタックルがこの日2枚目のイエローカードとなり、吉田は退場となってしまう。
直後の18分、チームに吉田退場の動揺が漂う状況を突かれ、カタールのゴールを許してしまった。
後半19分に前田OUT⇒岩政INにより、ディフェンスを立て直し、0トップとした。
ベンチワークが遅れたというよりは、吉田退場後に得点を与えるまでの間に時間的な猶予があまりにも少なかったというか、カタールがうまく試合の流れを利用した状況だった。
【試合動画】
【試合概要】
前半は、ザックジャパンにとって非常にいやな状況で始まった。カタール代表は、大声援を受けて積極的に仕掛け、ザックジャパンは守備に専念せざるを得なかった。更に、カタールは12分、オフサイドの無い自陣からの大きな縦のフィードで、エースのセバスチャンが裏に抜け出し、吉田をフェイントでかわしたあとのシュートで先制する。
しかし、ザックジャパンはアウェーでのビハインドにもひるまず立て直すと、徐々にゴールの匂いが漂いだす。そして28分、香川からパスを受けた本田圭がダイレクトでゴール前に放り込むと、ボールを受けた岡崎がGKを交わしてループシュート。慌てて戻る相手DFより先に香川が追いついてヘディングシュートを決め同点。ザックジャパンもエースのゴールでお返しだ。
前半終了間際になると、飛ばしていたカタール代表の足は目に見えて止まるようになる。
後半になると、カタールは息を吹き返してしまう。後半16分、吉田のタックルがこの日2枚目のイエローカードとなり、吉田が退場する。ザックジャパンに嫌な雰囲気が漂う中18分、カタールのペナルティーエリア右からのフリーキックがニアサイドに直接決まってしまい再びリードを許す最悪の展開となった。
19分、ザッケローニは動き、前田OUT⇒岩政INにより吉田が退場となったディフェンスを立て直し、0トップの布陣に勝機を求めた。
25分、本田圭の縦パスから岡崎、香川が繋いだボールが相手ディフェンスの足に当たってこぼれると、素早く反応した香川がボールを拾ってキーパーと1対1になり、冷静に左足で決めて2-2とする。
同点となれば、勢いは追いかけていた方にある。まさに、ザックジャパンの10人がカタールの11人を凌駕していた。そして延長突入かと思われた44分、長谷部の縦パスを受けた香川がドリブルでゴール前に切れ込む。慌てた相手GKが飛び出してきたところをひらりと香川がかわし、カタールDFはたまらずファウル気味のチャージで香川を止める。これはPKでもおかしくない場面だったが、主審はアドバンテージを見てスルー。ボールがこぼれて転々とするところに、右サイドを駆け上がっていたSB伊野波が走り込んでフリーでシュート。ボールは無人のゴールに吸い込まれてついに3-2となった。
その後、ロスタイム4分カタールは猛反撃をしかけたが、ザックジャパンのディフェンス陣はこれをしのぎ切った。
【総評】
再び退場者が出て、少ない人数の中、同点に追いつき逆転するという見応えのある試合だった。それと共に、ビハインドにあっても冷静に戦い、状況を良い方向に持っていくメンタルをチーム全体が得たように思われる。但し、前半の開始早々や、後半の吉田退場の直後のような失点をしているようでは、更に強い準決勝, 決勝の相手との戦いで勝利することは難しいだろう。日本代表激闘録 AFCアジアカップ カタール2011 [DVD]
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