2010年10月08日、ザックジャパン初采配の相手として、強豪アルゼンチンを埼玉スタジアムに招いた。初陣は普通負けたくない筈だ。それなのにスペインをも４－１と倒した世界のトップのアルゼンチンとは・・・これだけの強豪が相手であれば、失うものは何も無いという考えだったのだろうか。そう考えると納得もいく。
ザックジャパンの先発フォーメーションは左のとおりだ。大久保,中澤, 闘莉王, 阿部などのベテランの名前が無く、香川, 岡崎, 内田など大幅な世代交代を感じさせる。ワントップに森本を置き、日本に不在と言われている強力な得点源を育てるつもりだろう。
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まず述べたいのは、メッシの凄さだ。瞬間のスピードとボディバランスでシュートに持ち込むシーンを見せつけられた。日本代表にも和製メッシが早く出現して欲しいところだ。
次に得点シーンだが、岡崎, 長谷部が素晴らしかった。ボールを岡崎が奪うとドリブルで持ち込み、本田にクロスボールが入り、本田のシュートが跳ね返されると、後ろから来た長谷部が抑えの利いた強烈なミドルシュートでたたみ掛けた。ゴールは割らなくても、あれほどの威力のシュートであれば、どんなＧＫでもキャッチは不可能だ。そこに、岡崎がうまく飛び込んで決めた。このゴールは長谷部と岡崎のものだ。長谷部のシュートは本当に威力があったし、岡崎のポジショニングと思い切りの良い飛び込みは相手の脅威だろう。
もう一つの焦点は、森本がどのような仕事をしたかだ。結論から言うと、交代で出た前田に大きな水をあけられてしまった。前田は個でも沸かせる場面が数回あり良い印象を持ったが、森本は全く印象に残っていない試合だった。ザッケローニは、2014年のワールドカップを見据えれば、年齢的にも森本が前田を追い越すことを期待していた筈だが、それは叶わなかった。
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